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謎の人のあとを付いていくと、中庭らしき場所へ到着した。


???「ごほん。ここは『ナイトレイブンカレッジ』。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まるツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です。
そして私は理事長よりこの学園を預かる校長。ディア・クロウリーと申します。」


『ないと⋯かれ⋯?まほうし⋯⋯?』


クロウリー「この学園に入学できるのは『闇の鏡』に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ。選ばれし者は、『扉』を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。
貴方のところにも『扉』を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです。」


黒い馬車⋯?
鮮明には思い出せないけど、確かに見た気がする。


『暗い森を通ったような⋯⋯』


クロウリー「あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの。学園に通じる扉を選ぶ、特別な馬車なのです。」



クロウリー「古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?」


『つまり、あの馬車に勝手にここに連れてこられたってことですか?』


グリム「むがーー!むががーー!!」



私の質問を遮るようにグリムが声を上げた。

やたら静かだと思ったらずっとクロウリーさんに口を押さえられてたのか。


クロウリー「さっ、入学式に行きますよ。」


そう言ってクロウリーさんはスタスタと行ってしまった。


『ちょっ、待ってくだいよ⋯⋯!!』


あの人、歩くの早すぎ!!

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作者名:双葉 | 作成日時:2024年3月6日 14時

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