3年A組

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「海斗が…」

「嘘でしょ…」
______回想
里見「俺と付き合ってくれないか？」

景山「ごめん」

里見「マジかよ。俺まともに告ったの初めてなんだよ」

里見「俺ちょうだっせぇじゃん」

里見「好きなやつとかいんの？」


里見「もしかして真壁？」

気まずく景山が目を逸らした。

里見「選手でもねーし。」

里見「ただのマネジャーだぞ。」

________終

茅野「なんで動画なんか撮ったの？」

茅野「麗奈が何したの！」

宇佐美「ちゃんと答えなよ！」

里見「俺はあいつに傷つけられた」

里見「だから傷つよう！」

被せるようにぶっきーが言った

柊「里見お前は！始めからドーピングのフェイク映像を作るためにその動画を撮ったのか？」

里見「いや。景山を落としいめるためならなんでも良かった！動画があんなふうに加工されてて驚いたよ」


柊「ならお前が動画を加工したわけじゃないんだな！」

里見「宇佐美のかばんにDVD入れたのも俺じゃない！」

柊「お前と景山の間に何があったのかはこの際どうでもいい。俺が知りたいのは1つだけだ！お前は、本当に景山を苦しむ姿が見たかったのか？」

柊「それが！お前にとって明日を生きる活力になっのか！」

里見「活力ってなんだよ」

柊「ある刑事の話をしよう」

柊「その男はかつて教師だった。生徒一人一人と、心身向き合う様に、強い試みを持って欲しくて時には体罰をし、批難の声も上がったが改心する生徒は大勢いた。」

柊「でも、ある日1人の生徒が集団暴行で亡くなった。」

柊「弱者を傷つける犯罪を暴行しない世の中を！」

柊「そして、その男は刑事になった。その男は自分が味わった感情を跳ね返して明日を生きる活力に変えたんだ！」

柊「ここにいる2人もそうだ。真壁は、自分が選手として復帰できなかった時に相手を憎むのではなく仲間をサポートする道を選んだ。熊沢だって、本当は景山に対して複雑な思いを抱いていたはずだ。」

柊「里見。お前はどうだ！逆境を乗り越えようとしたか？傷ついた悲しみを明日の活力に変えられたか？」

柊「それが！弱さだ！」

里見「うるせーんだよ！」

里見「うるせーんだよ！なんで俺がこいつより弱いんだよ！可笑しいだろ。なんでだよ。こんな奴になんなんだよ。何だその目は！なんなんだよ！」

茅野「真壁くんは弱くなんかないよ。麗奈が言ってた。私が真壁くんの選手生命を奪った。でも、だからこそ、彼の分まで1分1秒でも早く泳ぐんだって！それが私の出来ることだからって！」

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