3年A組

))14 茅野 ページ15

宇佐美さんの後を追いかけるとトイレに向かっていた

茅野「ねぇ。なんでジャージで判断したら危険なの？」

宇佐美「ジャージを借りれば誰だって水泳部に成りすませるでしょ」

なるほど…

茅野「水泳部に偽装してなりすました可能性もあるもんね」


宇佐美「同情してんの？…別にぼっちなんて余裕だから。」

私は宇佐美さんがトイレに入ろうとしたけどもう一度言った


茅野「知りたいの！私は麗奈の思いに答えることが出来なかった。だから、誰がなんであんな動画を撮ったのか。麗奈が何に悔やんで何に苦しんだのか。それを知りたいの」


宇佐美「知ってどうなるの？」


……

茅野「分からない…」

茅野「でも、麗奈がいなくなってから私はしかまの(?)同然で、それこそカウンター2.8で起き上がれないレスラーと同じ」


宇佐美「その例え…全然分かんない」

茅野「あ！麗奈の思いを知ってようやく前に進める気がするの。お願い私に協力して」

宇佐美「漏れそうなんだけど」


そう言ってドアを閉められた。

そして

宇佐美「あんたの方が知ってるんじゃない？」

茅野「え？」


宇佐美「全国大会見に行ったんでしょ。水泳部以外他の生徒はいなかったんだもん」


茅野「あ…」

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