私と彼 ページ15
それから約１ヶ月。私は彼とよくあの場所で会うようになった。
そして、何か話すようにも。
挙げ句の果てに、連絡先まで交換した。
ライバルグループのメンバーと話し、連絡先も交換するようになるなんて入学したての頃は想像しなかっただろう。
あの場所へは、私が先に来ている時もあれば彼が先にいることもある。
そこでいわゆる世間話？というものをする。
だいぶ彼からSnow Manのことを教えてもらった。
誰がどんな喧嘩をするのか、みたいな話ではなく、普通の。
何が好きだとか、意外な趣味とか。
例えば、
リーダー、岩本照はああ見えて甘党。
深澤辰哉はクレーンゲームが達人級。
渡辺翔太は不良のくせに美容にうるさい。
宮舘涼太は料理が上手い。
佐久間大介はアニメオタク。
目黒蓮は１８４センチも身長がある。
向井康二は関西出身。
ラウールは結構頭がいい、とか。
聞いてて分かった。
このグループ、SixTONESと同じくらい仲がいい。
そして、個性が強い。
”SixTONESはどうなの？”
彼からの質問に答える。
ジェシーはリーダーなのにギャグでみんなを笑わせてくれること。
大我はあるアニメが大好きなこと。
北斗は賢くて、彼がいないとお兄ちゃん達が絶対進学できなかったこと。
こーちはよくバイクを乗り回していること。
慎太郎がすごくタフで野生児なこと。
お兄ちゃんが過保護なこと。
それに彼は、
”へぇー、うちのこーじとどっちがギャグ面白いかな”
”アニメ好きなんだ。佐久間と気が合いそう”
”うちもそうだよ。俺がいないと絶対もっと留年してる”
”バイク乗ってるんだー”
”野生児か。なんか面白いね”
”え？それってシスコン？”
なんて答える。
他愛もないこと。
ここでは、私の不良らしさが減っている気がする。
ヤンキーらしくないことを亮平と話している時は、なんか、
・・・不思議な感覚がした。
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作者名：絵音 | 作成日時：2022年4月2日 14時
