夏目幸大と恋をします[NICE FLIGHT!]

・ ページ28

倉「河原さん！」

　河原さんはお店からでていってしまった。
倉田さんも河原さんを追いかけて出ていった。

どうしよう、余計なことしたかも。

隣を見ると、真夢さんはいつも通りに餃子を頬張っている。
私も自分自身を落ち着かせるために餃子を頬張った。

酒「あ、そういえば仙崎さんの話全然聞いてない！」

　静かになった場を盛り上げようと酒木さんが私に話をふる。

飯「そうね！仙崎さんのことなんにも知らないわー」
　「え、私、ですか？」
酒「仙崎さん以外にだれがいるんだよー笑」

　急に話を振られても。
何を話せばいいかわからない。

夏「あーほら！仙崎さんって人見知りなんです。
　質問には答えてくれるんですけど、自分からは全然話してくれなくてー。
慣れたら大丈夫みたいで・・・」

　戸惑ってる私をみて夏目さんが助け船を出してくれた。

飯「えぇ、人見知りなの！？」
　「はい。慣れたら大丈夫なんですけど、初めのうちは何話したらいいかわかんなくて笑」
飯「えーじゃあ何から聞こうかしら？あ、管制官を志した理由は？」
　「え？あー・・・いきなり深いですね・・・笑」

　どうしよう、本当のことを話したら引かれるのだろうか。
嘘をつくのも難しいから、必要最小限のことだけで誤魔化そう。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す