夏目幸大と恋をします[NICE FLIGHT!]

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渋「言い間違いは誰にでもあります。焦らず対処していきましょう」
河「・・・わかってます。
けど、酷くないですか？何百機の飛行機を無事にコントロールしても、一言のお礼もないのに。
たった1度ミスしただけで、総攻撃ですよ？」

　間違えた事は仕方ない。
でも、河原さんの態度にイラッとしてしまった。

　「甘えないでください」

　強い口調の私に３人からの視線が刺さる。

　「確かに、河原さんは今日が初めてです。
　なので今は間違えるのは仕方ないことです。
　でも、本番ではミスは許されないんです。何事もないのが当たり前なんです。
　当たり前のことなので、お礼を言うべきことでもないんです」

河「・・・じゃあ、何が楽しくて管制官やってるんですか？」
　「・・・私は、小さい頃から飛行機が好きだったので。
　飛行機に携われることが何よりも楽しいです」

夏「自分の指示で大きな飛行機が動き出す瞬間とか、たくさんの人を無事に見送れるとか。
　あとは、帰ってくる人を出迎えられる。」
河「でもその人達に直接会えるわけでもないですよね」
夏「ちょ、真夢さんもなんとか言ってくださいよ。
　管制官のいいところ」

渋「んー、羽田に向かう飛行機の方向で、時間や風向きがわかること」
　「おー、なんか真夢さんらしいですね」
河「はぁ、地味すぎ」

　いや仕事に派手さを求めるのは違うんじゃない？

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