夏目幸大と恋をします[NICE FLIGHT!]

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夏「雲、ですよね？」
渋「うん」
夏「んー、僕も気になってたんです。予報より早く降るかもしれないですね」
　「滑走路に影響ないといいんですけどね」

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河「・・・ほんとだ・・・」
五「この位なら視界は大丈夫でしょう」
夏「んー、まずいな、このままだと・・・」

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　「Go aroundあるかもですね・・・」

　私がそう言うと周りの管制官の方たちが確認してくれたり、要請をお願いしてくれたりしてくれる。

五「おっけ。夏目、電話」
夏「はい！」

　んー、このままだと。

　「高カテになるかもしれないです」
河「高カテ？」
五「ILS。高カテゴリーの運用。
　まぁ、特別な運輸体制が必要になるかも、ってことね」
夏「暖かくて湿った空気が、北寄りの風に冷やされて霧になっている状態ですね。
しかも、今日に限って霧が濃い。
目視は難しいです」

　「IMCで、ILSもキャット・スリーまで考えて、低指定体制の準備も通っています。
・・・でも、あとは」

　渋谷さんの方を見る。
私がいいたいことは分かっていてくれているはず。

渋「飛行機は濃霧でも降りて来られる。
　でも最後は、お互いの声が頼り」

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