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Ｉ県Ｈ市の観光名所、某童話村。
そこでのロケを終えて、あたしはまったり観光とか……。
……したかった。
「男性アイドルグループ！？」
ホテルでシャワーを浴び、髪を乾かしていたら電話が掛かってきたので急いでスマートフォンを手に取り出たら、万が「男性アイドルグループのプロジェクトをやることが決まった」と言った。
この、アイドル戦国時代に……。
思い切ったなぁ……。
『ああ。紡ちゃんをマネージャーにするらしい。だから、まだしばらくは……』
「いいよ。5年以上一人でなんとかやってるんだから」
『……ごめん』
「仕方ないよ。……万が守りたいものは、あたしが守れなかったものでもあるし」
だから、謝らないでほしい。
万は、すぐ背負うから。世話焼きだし……。
『帰ってきたら、厳しくしてやってくれ』
「……あたしに言う？」
不名誉ながら、あたし、"新人潰し"の異名があるんだけど。
『厳しくていいよ。……俺は、千とA以上に音楽に全身全霊を掛けている人間を知らないから』
「……わかった。歌方面と芸能人としてのある程度の振る舞いくらいなら……」
『ありがとう』
……全身全霊……か。
魂を削るように音楽を創るのがそうなら、おそらくそうなんだろう。
でも、クリエイターはみんな、人生を掛けている。魂を削っている。
そうして作品を作り上げる。
もし「みんなで歌いたいからチャンスくれ」みたいな甘えた言葉を吐くような連中なら、締め上げてやる。
そんなの、あたしたちに対する冒涜だ。
誰かの魂が入った曲を"歌いたいだけ"なら、あたしが許さない。
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通りすがり - あるさん» コメント、ありがとうございます！ 離れないですね(笑) ゲームのイベントでもネタにしてましたし……(笑) (2019年8月11日 7時) (
レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 黒い水頭から離れませんよね！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 28bf0a40fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがり | 作成日時：2019年7月21日 9時
