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3話 ページ4

「ただいまー」

「おかえりー!」

「おかえりぃ」


空と海がトテトテと駆け寄ってきた。
私は靴を脱いで荷物を置き、ギュウと二人を抱き締めた。


「じゅうでん?」

「充電」


海に答え、頬擦りをする。
モチモチほっぺがたまらない。


「まんたんですかー?」

「まだでーす」


アハハ、と笑いながら空に答えると二人は私を力いっぱい抱き締めた。


「「じゅーーでんっ」」

「……んんん……充電完了ー」

「わーい!」

「かんりょー!」


両手を上げて愛息子と愛娘はキャッキャッとしている。
……ああ、うちの子、マジ天使。

……畜生。
なんだよ、ŹOOĻって。
あんなむちゃくちゃって聞いてない。むちゃくちゃすぎて、辞職考えたわ。
いや、もうほんとに。


……考えたけど、生活とか、空と海のことが過った。
それに、私は、メイクアーティストになりたかったからなったんだ。
今更夢を手放すなんて……。




……どうして、なりたかったのかな……。

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作者名:通りすがり | 作成日時:2019年7月8日 9時

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