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14話 ページ15

IDOLiSH7が住んでいる寮だと、兄さんは説明して入るよう促した。
私が渋るような顔をすると、兄さんは優しく笑った。

「子供の面倒を、皆にみてもらおうと思ってさ。……ゆっくり、話したいだろ?」

「……うん」


「お邪魔します」と、私が入ると空と海が続いて入る。
出迎えてくれたのは、IDOLiSH7のムードメーカー、三月くんだった。


「はじめまして。万理さんから話はうかがっています」

「……揉めた、って聞いたけど……」

「ある程度は解決しましたから」


にっこり笑う彼は、やっぱりアイドルだ。
アイドル。それは、誰かの人生を狂わせる偶像だ。


「……空と海のこと、お願いします。……海は、まじかる☆ここなが好きです。空はヒーローものが好きです」

「わかりました」


雑誌で彼は、ゼロに憧れていると。
インタビューでそう答えていた気がする。


「……珈琲でいいか?」


兄さんの声に少し安堵しながら、私は軽く頷いた。

15話→←13話〜万理side〜



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作者名:通りすがり | 作成日時:2019年7月8日 9時

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