第一話 ページ2
『妖がいますね。』
無一郎「そうだね。」
「うわああああ！！」
『！？』
無一郎「叫び声？」
『行ってみましょう。』
無一郎「うん。」
妖を見て私達は公園へと足を進めた
？「雪音…」
男の子がつぶやく。
ゆきね？
誰の事だろ。
もしかして、その刀？
？「妖に触られ、貪られた魂が行き着く先はなぁ…」
『・・・』無一郎「・・・」
？「朱にまみれた生き地獄でしかねぇんだ…！」
朱にまみれた生き地獄……。確かにそうね。
？「だからこそ、あの子を開放してやれ！！」
刀を地面につけ、そう叫ぶ彼。
？「雪音！！ 」
カタカタ、と震える刀を横に向けて、
？「斬！！」
妖を斬った。
『…』
はぁ、はぁと肩で息をした後、彼は刀を落として
首の後ろに手を当てた。
その時、
？「夜ト！」
上から一人の女の子が降りてきた。
半妖の女の子かな？
夜ト「ひより…」
ひより「雪音君…大丈夫？」
あの女の子、ひよりさんっていうんだ…。
夜ト「雪音」
夜トさん…がそう呼ぶと、刀の姿ではなく金髪の男の子になっていた。
雪音「くっ……、ふっ…」
雪音っていう人はかすかに震えていた。
泣いてるように、見えた。
それにしても、あの三人て一体どういう関係なんだろう。
ひよりっていう人と雪音っていう人は全然知らない人だけど、
あの夜トっていう黒いジャージの人、どこかで……。
キュウッ！
え…？
いきなり足元から何かの声が聞こえた。
見るとそこには、10�僂�らいの小さな緑色の生き物がいた。あ、
ずっと見ていると、いきなりその生き物が私に飛びついてきた。
『・・・』無一郎「これ、妖だよね？」
『多分』
ｶﾞｻｯ
避けるために思いっきり植木から飛び出した。
ひより「！な、なに！？」
夜ト「！？」
雪音「女と男……？」
あら、バレてしまいましたね。
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作者名：桜 | 作成日時：2022年1月7日 15時
