story43 ページ44
放課後、文化祭が終わってみんなもお疲れ様会的なのするノリでいたけど私は先輩と帰ることにした。
あの時教室に戻る頃には劇の熱は冷めていた。真菜と朝日くん以外は。
「はぁ、疲れましたよ今日は」
「Aちゃん、俺の王子様役どうやった?」
「目が痛くなるほど王子してました」
横で喜ぶ王子さん、そんなにかよ。
「でもあんなに注目されちゃって、私一人だけの王子様じゃなかったんだなー」
ちょっと意地悪でそっぽ向いてみる。まだ嫉妬してる訳じゃないけどあの時の仕返し。
「俺は、Aちゃんだけの王子ですけど?」
「……先輩ホスト向いてます」
キリッとした顔で言われて余計そっぽ向く。当分この人には勝てないな。
「先輩、ひとついいですか?」
「どうぞ何でも」
「なんで中々私に手出してくれなかったんですか?」
「あー………それはAちゃんを傷つけたくないからやね」
私を?
「やっぱりこの話やめようん、そうしよ」
「さっき何でもって言ったじゃないですか」
「流石に俺の中でNG入ったわ」
「なにそれ」
きっと先輩の言っていた意味がわかる時が来るのだろうか。
でも、このままでいいのかもしれない。何も変わらないまま。
『あなたの天然なところとか後先考えないところとか誰にでも優しいところとか、嫉妬深いところとか全てが好きです』
私は先輩のことが好き。
だけど、
先輩はより一層私のことが好きらしい。
不破先輩は、いや彼氏は
私を好きすぎている。
〜finஐ〜
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誰って?ふふ、アタシにも分からないわ。 - もうッッッッ....結婚したのねッッ....お母さんうれしい ...!!(?) (11月10日 19時) (レス) @page46 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 翠さん» こちらもそう言っていただき最高です!!ありがとうございます!!! (2023年4月5日 7時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - うううう最高でした、、!!!もうこのお話ずっと読んでたいぐらいです、読んでて凄いキュンキュンしたし楽しかったです!!幸せでした!!! (2023年4月5日 7時) (レス) @page46 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 凌(元無名)さん» こちらも読んでいただきありがとうございました!あとがきに関しては別にイカ達が塗って行く某人気ゲームでは無いので〜 (2023年3月29日 17時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
凌(元無名) - あとがきになにかいくら、、、集め、、、いえいえいえ。みえてないですよ?決して。ええ。 神作ありがとうございました〜 (2023年3月29日 17時) (レス) @page46 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はくと | 作成日時:2023年3月28日 14時