story8◇ ページ9
「俺ショックやわAちゃんまゆみたいなのがタイプなん?」
「いや、なんというか」
ただいま弁解中。
そうだ。あまりにも現実逃避しすぎて忘れてたけど私この人と付き合ってたんだ。やっべ。
「その、先輩とは違うタイプのイケメンだなーと思っただけで!本命は先輩だけですよ!」
「ほんま?」
「そうそう!先輩しか勝たんです!」
あれ、私何言ってんだ。余計戻れなくなってない?
息を吐くかのように出る嘘に自分でも怖くなる。その反対に先輩は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「俺の濡れ衣どうにかなった?」
「まゆちゃん完全に被害者やん」
――――――――――
どうにかしてメッシャーズと名乗るやばい先輩たちの郡から抜けて放課後、今日は友達とカラオケに来ていた。
「聞いたよA!あんた2年の不破先輩と付き合ったんだって!?」
「Aも隅に置けないなぁー」
「とこまで行った!?どかこまでした!?」
放課後のカラオケ。密室なためグイグイくる私の友達。誰か一人ぐらい歌え。学校特有、噂話があっという間に広まってしまった。
「そ、そんなどこまでって言ったってここ最近の出来事だし…それにきっとすぐ別れるよ」
絶対別れてみせる。そして黛先輩と仲良くなる!!(まだ諦めてなかった)
「それに何も面白くない…ん?」
私が言い終える前にスマホの着信音がなった。見てみると先輩からの電話だった。は!?なんで私の電話番号知って…こわ!!
「お!彼氏からですか!」
「私ら歌ってるから電話してき〜」
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて〜…」
部屋の扉を閉めて外に出る。そして着信ボタンを押した。
「先輩、なんで電話番号知ってるんですか」
《んー、Aちゃんのお友達から聞いた!やっぱ俺ら付き合ってるのに流石に連絡先知らんのはやばいかなって》
「あ、あはは…そうなんですか…嬉しいです〜…」
《てかAちゃん今どこ?家?》
「あ、今は友達とカラオケに…」
《…男?》
「いやいや、違いますよ!女友達です!どうしたんですか先輩」
なんだろう。急に声低くなったなぁ。あ、もしかして先輩カラオケに行きたかったとか?なるほどな…。
《ううん、なんでもない!楽しんでな!》
「は、はい」
本当にになんだったんだ??まああの先輩の事だし大したことじゃないのかも。
《帰り送ろうか?》
「あ!いけない電波が〜!!」
ブチッ
…まあ、いっか!
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ゆーは - 完結おめでとうございます!めっちゃよかったです。続編待ってます(°▽°) (2023年3月21日 17時) (レス) @page36 id: e1afcccd94 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます。現在執筆中ですがモチベにして頑張ろうと思います( ˇωˇ ) (2023年3月19日 22時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!!やっぱ一番心に残っているのは"ぽえ"ですかね…((( (2023年3月19日 12時) (レス) @page36 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!面白さもあったり、fwがかっこよかったりして最高でした😖続編読みたいです!待ってます! (2023年3月19日 10時) (レス) @page36 id: c2285ccc3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はくと | 作成日時:2023年3月17日 19時