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story31◇ ページ32

思い出した。


私、先輩と会ったことある。あの時の男の人、先輩だ。なんで忘れていたんだろう。


もしかしてあの時言ってたのって。



『日奈森ちゃん見に来たんよ!ふわっちがずっと昔から気になっとるって言ってたk…』

『ちょちょ、それ以上はやめて!流石にAちゃんの前では恥ずいわ』



「なにそれ、」



先輩、私の事本当に好きだったんだ。なのに、私は…。



「学校、行かなきゃ…!」



私は早くから家を出た。



――――――――――



「不破先輩?見てないかな。でもAならきっと見つけれるよ!ファイト!」


「え?ふわっち?見てないなぁ…なにかあったん?」


「不破くんか、さっき廊下にいたけど今は分からないかな」


「え?不破さん?さっき中庭にいたけど…あ、姫井さんといたよ」



探さなくちゃ。



私は走った。先輩に言わないと、伝えないといけないことがあるから。


よし、次はあそこ!


ドスンッ


「うわー!こんな時でも曲がり角運最悪すぎぃー!!」


ドスンッ!!


「うぅいったぁー」


あまりの衝撃に尻もちを着いてしまった。そういえばいつもは先輩が支えてくれてたんだっけ。


「あ!お前この前の!」

「あ!モブ…あ」

「あ”!?誰がモブだ」


私とぶつかったのは昨日のヤンキーだった。

やべー!!急いでてつい本音がー!


「てかお前この前彼氏と別れたらしいじゃん」

「だからなに」

「だから、お、俺の女にしてやってもいいっつてんだよ」

「……は?」

「え?」


あれ、この人眼科行ってないの?頭おかしい先輩なら100歩譲って私の事好きだったのは分かるけど君は…ねぇ?まともだし。


「俺が慰めてやんよ」


グイッ


「うぎゃっ」


すごい力で引き寄せられ抱きしめられる。お、おぉ…?いや、違う!!こんなところで油売ってる場合じゃ!


「俺のキッスで惚れちまえよ」

「うぎゃぁぁぁ!!」


いきなりモブ顔がドアップに来て思わず悲鳴をあげる。いやいやこんなの誰でも悲鳴出るって!!せめて噛むブレ〇ケア食べて!ガチで!
いややっぱそれでも無理!!


唇を近づけてくるモブに私は必死で抵抗する。こいつ力強いな!?




やだっ、私のキス(はじめて)は先輩がいいのに…!!

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ゆーは - 完結おめでとうございます!めっちゃよかったです。続編待ってます(°▽°) (2023年3月21日 17時) (レス) @page36 id: e1afcccd94 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 暖かいコメントありがとうございます。現在執筆中ですがモチベにして頑張ろうと思います( ˇωˇ ) (2023年3月19日 22時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
侏儒(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!!やっぱ一番心に残っているのは"ぽえ"ですかね…((( (2023年3月19日 12時) (レス) @page36 id: ea70dcd67b (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!面白さもあったり、fwがかっこよかったりして最高でした😖続編読みたいです!待ってます! (2023年3月19日 10時) (レス) @page36 id: c2285ccc3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はくと | 作成日時:2023年3月17日 19時

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