先輩が私を好きすぎている件。【fw】

story22◇ ページ23

元カノ…？



「あっ！もしかして！」


先輩に喰われたっていう？(※先輩が(・)喰われた)
とにかくどうしてその人が私に…。


「要件はね……ここはあれだし屋上いこっか」



――――――――――




放課後の屋上。あの時、告白してきた時と同じ状況。でももしかしたら今は修羅場な状況かもしれない。


「それで要件なんだけどその前に自己紹介しようかな。私、姫井(ひめい)ゆゆっていうの。3年生ね」


「日奈森Aで、す」


「よろしくね！Aちゃん！…それで要件なんだけど」


「は、はい」



「私、昨日湊くんに告白したの」


「こく、はく？」


あれ、告白ってそういう告白？なんでまた…。


「せ、先輩に喰われたんじゃ！？」


あ、言っちゃった。やべ。


「え？…ふふ、なにか誤解してるようだけど湊くんたべたの私だよ？」


「え。」


「たしかに勘違いしちゃうかぁ、湊くんがたべたんじゃなくて私が、だからね？」


「なっ、え」


何この子…。こんな可愛い見た目しときながら結構な肉食じゃないですか！！じゃあもしかしてフォークも先輩された側…？ありえるな。いやよくここまで来て女性恐怖症ならなかったね先輩！？


「あまり連絡取らなくなったうちに破局しちゃってね。そしてここ最近新しい彼女できたって言うから見に来たんだけど…」


ゆゆ先輩が私のつま先から頭上までじっと見てくる。おわっ、こんな可愛い子に見られるって女でも惚れるんだが？


「うん、これなら大丈夫そう！」

「え？」


「昨日の告白まだ返事もらってなくて…もしかしたら彼女に申し訳ないのかなって思って。じゃなきゃおかしいでしょ？私こんなに可愛いんだし」

「それに、Aちゃんなら取られないだろうし！安心しちゃった」


「な…」


なんかわかんないけどとてつもなくバカにされている気がする。いや確かに私は可愛くないけど。


「もしかしたら…いや、絶対湊くんと付き合うからそれだけ分かっててね？」


ゆゆ先輩が屋上の扉に手をかける。


「あと、このことは私とAちゃんだかけの秘密♡湊くんには言っちゃダメだよ？」



それじゃあね。とウィンクを残し去っていった。
せ、宣戦布告されてしまった。

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