先輩が私を好きすぎている件。【fw】

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『土曜日、ここの駅前集合な！』


とこの前言われ来てしまってデート当日。まぁ、デートとは言われれば着飾るを得ないと思い普段着ないような可愛い服を着た。うん、馬子にも衣装だね。


予定より早く来すぎたせいかまだ来ていない様子。これハブられる可能性は……待ってあるかも。


途中、

「ごめん、俺可愛い子に誘われちゃったからデート無理だわ。てかそもそもお前との時間なんてデートなんて思ってなかったし笑」

ってなるんじゃない？ありうる。



「そこの君」


「え、私ですか？」


声をかけられ振り返ると2人の男性が私の前にいた。わーおパリピ。


「そうそう、君可愛いね。俺たちと遊ばね」


いや誘われんの私かい！！


「い、いえ…私待ち合わせしていて」

「いいじゃんかー待ち合わせって女の子？なら尚更いいんだけど」

「いや、かれ……男の先輩です」

「男かー俺たちの方がイケメンじゃね」


「ん…💢」


なんか今イラッとした。分かんないけどなんかイラッとした。


言い返してやろうとしたら後ろに体を倒されぽすんっと支えられた。


あ、この感じ…。


「お待たせAちゃん♡……で、このお兄さんたちは？」


先輩だ。
見上げると先輩の顔面がすごい近かった。あれ待って前髪上げてるってちょ、顔面偏差値…！！


「えっと、ただの知らない人です」

「ふーん、俺の彼女にナンパしとったん？」

「ひ、ひぃ！すみませんでしたぁ！」
「あんなイケメンずるすぎだろ！！」


す、すごい。あっという間にパリピを蹴散らした。これがイケメンパワーか。


「やっぱ現地集合は危険やなぁ。次からは迎えに行くな！」

「次、あるんだ」

「ん？」

「あ、いえ！」


不意にも喜んだような…。いやいや、まさか。こんなイケメンの隣歩くなんて耐えられんよ。


「にしてもAちゃんさぁ〜」

「は、はい！」


なにか怒られるのか。身を固めて言葉を待っていると思ってないことを言われた。


「なんでそんな可愛ええん？反則すぎ」

「え、あー…先輩もかっこいいです、よ？」

「ほんま？Aちゃんに言われると嬉しいな」



ふにゃと笑う先輩で私に50のダメージが。やっぱイケメンパワー強すぎる。

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