先輩が私を好きすぎている件。【fw】

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今日は早く帰れる。担任の話がいつもより長くなくてそう確信した。

帰ったら何しよう。漫画読んだり音楽聴いたり…下校という幸せをかみ締めていると教室の前がざわめいているのに気づく。

何かあったんだろうか。

まあ、私には関係ない。そう思い後ろから出ようとすると大きな声が聞こえた。


「あのー！ここに日奈森Aちゃんいますかぁー！？」


「へっ！！？」


私！？あまりの出来事に振り向くとそこにはイケメンがいた。この人たしか…


「あ！おった！Aちゃーん！」

「！！」


こっちに気づいただろうイケメンが私の元に近寄ってくる。それに私は逃げるように廊下を走った。


「えっ、ちょ！どして逃げるん！？」


あの人たしか2年生でやばいって噂の！


「あれ、ふわっちどしたん？」

「あー！ええ所に！明那ぁ、あの子捕まえてー！」


「なっ！」


曲がり角、突然現れた赤メッシュの人にぶつかる。倒れそうになっていると後ろから誰かが支えた。


「よし、捕まえた♡」

「うわぁっ！？」


捕獲…されてしまった。
さもなくば！そう思い赤メッシュの人に助けをこう目を向ける。明那と呼ばれていた人は私の想いが伝わったようで…。


「ふわっち、女の子には優しくせんと…あ、俺この後用事あったから帰るわバイバーイ！」


伝わってない！！！

絶望だ。私がここまで逃げる理由。それはこの人に理由がある。



不破湊先輩。



2年生でイケメンの部類に与えする人なんだけど…。


・昔、女をフォークで刺したとか(←女に(・)刺された)
・先輩の女性を喰ったなど(←先輩の女性に(・)喰われた)


とにかくやばい噂があったりして私は苦手意識があった。なんの縁もない関わることすらないだろうと思って忘れていたのにどうして今！？


「あ、あのぉ…私この後用事が……」

「じゃあ早速来て！」


あ、聞く耳持たずですか。なるほど。……助けてぇ！！くわれ…はしないだろうけど刺されるぅ！！

今日は早く帰れると思ったのに…ともかく無事には帰れないだろう。


手を引かれるまま私はこの先輩に連れていかれるのだった。

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