桜の雨【ONEPIECE】×【鬼滅の刃】

其之弐拾漆 ページ30

――夢主side――


「A！服直ったわよ！」

「わあ、ありがとうございます！」


私がこの世界に来た時、隊服を着たままだった。
グリスとの戦いで脇腹を負傷した時に破れてしまったので、ナースさんが縫製してくれたのだ。

しかも綺麗に洗濯されているし、縫製の痕が全くと言っていいほど見当たらない。
器用だなぁ…すごい。


「その制服の素材、すごくしっかりしているのね。その分縫いやすかったけど」

「一応、弱い鬼の攻撃なら防げるくらい丈夫らしいです」

「なるほど。ただの服じゃ防御にもならないからそれは大事ね」


オヤジさんに挨拶して3日後の今日…
ようやく外出許可が下りた。

それでも激しい運動は駄目だとデュース先生に注意された。
素振りも駄目らしい…。

手術着と呼ばれるものから隊服に着替えて早速船内を歩く。
ナースさんが一人付き添ってくれて、必要な場所を案内してくれた。


広い食堂、女性専用の浴室に厠、ナースさんたちの部屋、隊長さんたちの部屋のおおよその位置、オヤジさんの部屋…


船だと言っていたけど、随分と広いなここ…
かなり巨大な船、ということか。

慣れるまでしばらく迷子になりそうだ。

甲板に出ると心地良い風が吹いていて、天気もいい。
ようやく日の光が浴びれたことが素直に嬉しい。

背伸びをして新鮮な空気を吸う。
風に混じって少し海の匂いがした。


「良い船でしょ？」


そう言ったナースさんは笑っていて、つられて笑った私は「はい！」と元気よく返事をした。



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毎度の事ながらお待たせ致しました。

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