桜の雨【ONEPIECE】×【鬼滅の刃】

其之拾玖 ページ21

――夢主side――


「マルコとイゾウがスゲー心配しててよ、特にイゾウがな。多分チョイチョイお嬢ちゃんの様子見に来てたぞ」

「え…そんなに？マーガレットさんには重症だと言われましたけど、死ぬ事態では…」

「ああ。確かに命には別状ないって医者が言ってたらしいけど、どっちかって言うと敵視して牢屋にぶち込んだのに身を挺して助けてくれたから申し訳なかったんだろ。俺は事情をちゃんと知らなかったから何とも言えねぇけど」


えー…そうか。そういうもんなのか。
脇腹の怪我は最後に気を抜いたからだと思うけどね。

あれ？イゾウさん？ってどの人？
名前的に日本っぽいからあの着物の人？


「そういやお嬢ちゃん、名前は？」

「七條Aです」

「Aか。俺はサッチだ。よろしくな」

「こちらこそよろしくお願いします」


すべて食べ終えて「ご馳走様でした」と手を合わせた。
サッチさんはまた嬉しそうに笑って「そうやって食べて欲しいもんだなぁ」と言った。
いただきますとご馳走様って普通じゃないの？


「皆さん食事の時言わないんですか？」

「あんま聞いたことねぇな。だから凄く新鮮だ」


海賊ってそういうものなの？
よく分かんない。


「Aが中々目ェ覚まさねぇからあの二人ずぅっとソワソワしててよ。こっちは落ち着かない二人が気になるっつーの」

「えーっとぉ…」

「仕事の途中でもチョイチョイ様子見に行くし、俺は心配と同時に春が来たんじゃねぇかと…」

「サッチさん。後ろ。います」


腕を組んだマルコさん怖い。

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