桜の雨【ONEPIECE】×【鬼滅の刃】

其之拾捌 ページ20

──夢主side──


私の看護をしてくれていた美人さんはマーガレットさんというお名前らしい。
彼女に今の状況を簡単に説明してもらった。

ここは海賊の船で、
私が助けた人たちは皆海賊で、
マーガレットさんはナースといういわゆる看護婦で、
私は重症だからまだまだ安静にしていなきゃいけないらしい。

私は外国という日本ではないどこかにいる可能性が高そうだ。
名前が横文字の人が多そうというか、日本人に見える人がいない。

あ、でも最初にあった人は着物だったし、顔も日本人っぽかったかな。


「入るぜー」


マーガレットさんが仕事に戻ってから小一時間くらい経った頃、一人の男性が私のところに来た。
飛び出た前髪が目立つなぁ。


「傷の具合はどうだ？お嬢ちゃん」


料理人かしら？レストランで見たことあるような服装。
ウィンクをされた…。


「飯持ってきたから食って早く治しちまえ！ほらよ」


手に持っていたお盆を机に乗せて「たんとお食べ！」と笑った。
野菜がたくさんの汁物にお粥みたいなものと果物に白いトロッとした何か。
外国の料理はほとんど食べたことがないから新鮮だ。


「いただきます」

「おう！」


椅子に座った。あ、いるのね。立ち去らないのね。
汁物を一口食べて「美味しい」と言ったら嬉しそうに笑う。
美味しいと言われることが料理人として嬉しいよね。

黙々と食べ続けるが、視線が凄く気になる。
見られながらだと食べ辛いなー…


「あのー…」

「ああ、悪いな。元気そうで良かったと思ってよ。食欲もあるみてぇだし」

「手当てして頂いたからですよ」

「恩人なんだ、当たり前だろ。ありがとな」


恩人になってるのか。そうか。

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