桜の雨【ONEPIECE】×【鬼滅の刃】

其之参 ページ4

──イゾウside──


「アイツ、どう思う？」


女を牢屋にぶち込んで、廊下を歩きながらマルコに訊いた。
マルコは少し考えて、「妙な奴」と言い放った。


「やたら肝が据わってるし、淡々としてた。大人しく牢屋に入ったし、あんまり賞金稼ぎとかには見えねぇ奴だよい」

「……演技だったら如何する？拷問でもすりゃあ直ぐに判るぜ」

「そうだねい。先ずは親父に報告しねぇと始まらねぇよい」

「ああ…」


正直俺もアイツが悪人には見えなかった。
突然甲板にいたのは驚いたし、普通じゃねえ。

ただ少なくともアイツ自身もその状況に混乱はしていた。
けれどすぐ冷静になったのか自ら刀を差し出して抵抗しねぇと言った。

だからといってそれが本性かどうかも判らねぇし、野放しに出来ねぇが、あまりにも素直すぎる。
一体何者なんだ。

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