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其之壱 ページ2

──夢主side──


「オイ、お前ェさん。ここで何してんだ」


冷たく言い放たれたその一言で目が覚めた。
見知らぬ木造の天井、心当たりのない部屋、見知らぬ色男。

はて、私はどうしたんだ?
床に倒れていたらしい私はとりあえず起き上がる。

さて困った。此処は何処だ。
私は上弦の鬼と戦っていたはずだ。
そして食われるか何かして死んだはずなのに、なぜか目が覚めて、知らない場所にいる。

意味がわからない。
気のせいか揺れてる気もするし、何だ此処は。


「コラ、人の話聞いてんのか」

「ごめんなさい。私も今この状況がよく分かんないから待ってください」

「時間稼ぎか?無駄だから止めとけ」

「違いますって、ちょ…銃とか向けないで怖いです」


薄桃色の着物を着て私に銃を向けるこの色男は誰なんだろう?
明らかに敵意むき出しで、今にも撃って来そう。

天気も大荒れで雨すごい。
地面が凄く揺れてるし…というか床?木造だ。
私は本当に何処にいるのだろう。


「黙ってちゃ分からねぇだろ」

「!」


銃口を額に当てられて彼を見る。

いけない…このままでは確実に殺される。

無意識に手を動かすと何かに当たった。
手元を見るとそこにあったのは私が愛用していた日輪刀。
鞘に収まったままでそこに置かれていた。

でもこれを手に取ったらきっとそれこそ撃たれる。
どうしたものか…。


「どうした?抜かねぇのか?」


挑発に取れるその言葉には従わず、私は彼に刀を差しだした。
この状況で悪いのは私かもしれないと踏んだからだ。

もしここが彼の所有する敷地内だったら怪しまれて敵意をむき出しにされるのは当たり前。
ここは大人しくしてよう。


「抵抗はしません。貴方に従います」


私は彼の目を真っ直ぐ見てそう告げた。

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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年11月9日 10時) (レス) @page31 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - 結構好きかも、更新楽しみに待ってます! (2022年6月10日 21時) (レス) @page31 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
- 凄く面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます! (2020年10月25日 1時) (レス) id: 0f94a784a5 (このIDを非表示/違反報告)
寿 ライラ(プロフ) - 凄い面白いです!!続き楽しみです!!更新頑張って下さい!!待ってます!! (2020年10月24日 0時) (レス) id: 3d43c01a40 (このIDを非表示/違反報告)
春葵(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます。更新頑張ります。 (2020年9月21日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春葵 | 作成日時:2020年9月7日 19時

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