高専二年生の特級呪術師２

呪胎戴天６ ページ15

宿「嬉しそうだな。誉めてやろうか？だが、呪力による治癒は人間と違い呪霊にとってそう難しいことではないぞ。オマエも、この小僧も呪いのなんたるかをまるで分かっていないな。いい機会だ、教えてやる。本物の呪術というものを」

そう言って宿儺が印を結ぶ

すると、宿儺の後ろに大きな社が出現した


宿「領域展開、〈伏魔御厨子〉」

次の瞬間、呪霊が９つ程に切られた

宿「３枚におろしたつもりだったんだが、矢張り弱いな、オマエ」

隣で嫌そうな顔をしている蒼唯をよそに宿儺が呪霊を掴む

宿「そうそう、それからこれは貰っていくぞ」

呪霊の体から宿儺がズルッと指を抉りだした
その直後に呪霊が灰となって消えていく

『‼(特級が取り込んでいたのか……)』

宿「終わったぞ‼不愉快だ‼代わるのならさっさと代われ‼」

苛立ちを隠さずに宿儺が怒鳴る
が、

宿「小僧？」

(入れ替わらない⁉まさか……‼)

宿儺がニヤリと笑った
と、その首筋に獄闇の刃が当てられる

『何をしている、早く代われ』

宿「断る。小僧も出てこないしな」

『……‼』

宿儺が指で獄闇を弾き、蒼唯と向かい合った

宿「次はお前だ」

『もう、ホントになんなの……』

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