【ヒロアカ】笑う君へ至る指先 (ページ4)

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学校生活ページ4

「すごかったね～！」

焦凍と一緒に帰りながら、今日あったことを思い出してため息をついた。
焦凍は相変わらずで、そうだなと真面目そうな顔でうなずく。
今日の個性把握テストで、焦凍は二位で私は四位だった。
昔と比べて個性のコントロールが上手くなったとは言え、感情が高ぶると凍らせてしまうのは私の良くない癖だった。焦凍に負けたのも、コントロールがまだまだ下手くそだからだと思う。
反省点をあれこれ考えていると、じっと見つめられている感じがしたので顔を上げた。
横を歩いていたはずの焦凍が、私の顔を覗き込むように背を丸めていた。どうやら考え込んでいるうちに足を止めてしまっていたらしい。焦凍の整った顔が近くにあって、思わず情けない声を出してしまった。
焦凍は目が合うと、行くぞ、と言って歩き出す。慌てて追いかけるように彼の隣に並ぶと、焦凍がこちらを少しだけ見て、ちょっとだけ笑うとまた前を見た。

「考え込むと周りが見えなくなる癖もなおした方がいいぞ」

私は恥ずかしくて赤くなった顔を誤魔化すように、焦凍の方へもたれかかるようにして歩いた。
よろけたのを、ざまあみろなんて思って笑った。焦凍がよろけたのが不覚、みたいな顔をしていたのが面白くて、私は声を出して笑ってしまった。焦凍も、楽しそうな顔をしていた。

次の日、いつも通り学校へ着くと昨日仲良くなったばかりの三奈ちゃんと透ちゃんにおはよう！と挨拶されたので私もおはよう！と返す。
三奈ちゃんの周りにはまだ話したことのない子がいて、ドキドキしながら話しかける。

「おはよう！あの、雪降 Aっていいます。仲良くしてください！」

私の挨拶に、皆は代わる代わる自己紹介をしてくれた。
昨日無限を出してた子がお茶子ちゃん、クールな子が耳郎ちゃん。
赤い髪の切島くんに、黄色い髪の上鳴くんと醤油顔の瀬呂くん。
名前を復唱して覚える。
二日目にして、クラスのだいたい半分の子とは話すことが出来た。
今週中には、クラス全員の子と仲良くなる。
そう宣言して、こぶしを握り締めた。

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更新遅くなってすみません。週一は厳しかった。