バイト先の教育係【ころん】

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今日も食器洗い。

していると、女の先輩が話しかけてきた。たしか名前は


「栗原ちゃん！仕事にはもう慣れた？」

『霞(かすみ)先輩！はい！皆さんいい方ばっかで…』

「そっか、よかった。ねぇ、休憩時間貰ったから、ちょっと休みましょ」

『やったぁ！』

「ふふ。なんか素直だね。こっちだよ」


芸能人の楽屋みたいな控え室に入って、霞先輩の水筒から紙コップに紅茶が注がれた


「どうぞ」

『ありがとうございます！』


遠慮なくコクコクと飲んだ。
あったかい…美味しい…


「ねぇ、栗原ちゃん。栗原ちゃんには教育係として青樹君が付いてるじゃない？」

『はい』

「それ故に、よく話すじゃない？」

『はい』

「青樹君は整った顔してて、優しいし面白いし、ちょっと変態だけど誰よりも一生懸命仕事してる」

『はい(一生懸命なのは金のためって言ってたけど)』

「そんな先輩のこと、好き？」

『んー、好きですね。同い年ってのもあって、一番気が合うし。あぁ、恋愛系とかそんなんじゃないですよ』

「そうよね、良かった。実は私、青樹君が好きなの。栗原ちゃんで言う、恋愛系ね」


ああ、やっぱりね


『ほぉ〜…そうなんですか』

「反応薄いねwまぁ、そういうことだから応援してね？」

『勿論ですよぉ！でも青樹先輩、鈍感そうだからなぁ。私が霞先輩の話題でも出しますよ』

「ありがとうっ！頼れる後輩がいてよかった！それじゃ、そろそろ行くね」

『はーい』


よし！霞先輩を喜ばせてあげるために頑張ろう！

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