72.私は先輩のサーヴァントですから ページ30
マシュside
そんな…まさか先輩の弟さんが敵に囚われていたなんて…！
何故こんなにも先輩の幸せを奪って来るのか。
先輩には平和に幸せになって欲しいと私達は思っているのに、それを敵は壊していく。
「…先輩、どうしますか？…先輩？」
声を掛けても返事がない。
どうしたのだろう、と先輩の顔を覗き込む。そして私は目を丸くした。
先輩の瞳が黒く濁ってしまっていたからだ
先輩の瞳は羨むくらいキラキラと眩しさを持つ、どの宝石よりも勝る琥珀の瞳。
それが今、自分の弟が敵によって堕ちてしまった事を知った。
そのせいで恐らく先輩の心は…。
真っ直ぐで、明るくて、素直で優しい先輩。
どんな時でも諦めず何度でも立ち上がり、前を向き続ける先輩。
そんな彼女が堕ちてしまったら…
考えただけでも酷く心が痛んだ。そして、同時に私は決意する。
そんな事…絶対にさせません！！
先輩には光の世界がお似合いなんです！黒に染めさせはしません！！
私は先輩のサーヴァント。
マスターを守るのが私の役目。
そして連れ戻すのも私、マシュ・キリエライトの、先輩の後輩である私の役目。
「先輩ッ！！」
怒りと憎しみ、そして悲しみ。
今その全てが彼女から光を遠ざけている。
私が連れ戻します絶対に。
闇の世界へなんか連れて行かせません！！
「先輩、私を見て下さい！」
盾を置き、先輩の頬を両手で包む。
「先輩、先輩言ったじゃないですか。
『何度でもぶち壊そう』『何度でも立ち塞がる』
『二人なら怖くない』と」
私がどれだけ先輩に助けられ、救われたか。
どれだけ感謝をしたか。
「先輩が一緒になって私に教えてくれました。楽しい事、嬉しい事、悲しい事、辛い事、そして諦めない事。先輩が居なかったら今の私はここにいません。先輩が居たから今の私がいるんです」
「……」
「先輩。大丈夫です。私だけじゃありません。ドクターやダヴィンチちゃん、アルトリアさんやエミヤさんもその他のたくさんのサーヴァントがいます。取られたのなら取り返してやりましょう。だって先輩は
一人じゃないんですから」
一人じゃない、これだけで人は強くなれる。
「…マシュ」
「はい」
先輩の手が頬を包んでいた私の手の上から覆うようにぎゅっと握られた。
「ありがとう」
「先輩…！」
「マシュのお陰で堕ちずに済んだ。私らしくなかったね。…よし、マシュ行こう！」
「っはい！」
私は先輩のサーヴァントですから
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爆走する点P(プロフ) - 最ッ高です...！ (1月29日 1時) (
レス) @page43 id: 4d9e29c5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 好きすぎる！(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^^*) (2022年1月3日 4時) (レス) @page43 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 暁さん» 更新が大変遅れてしまって申し訳ないです！！好きだなんてそんな…嬉しいです^ ^ 今後とも応援お願いします！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白くて好きです！！更新楽しみに待ってます！！！！ (2019年10月22日 4時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - masyu0816さん» 面白いですか！？本当ですか！？超嬉しいです！気紛れ亀更新ですが、応援の程よろしくお願いします！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年5月14日 17時
