61.ピンチ到来 ページ19
電話…？
私は刀を構え直した。
これから何が起こるのか、予想が出来ないからだ。
黒霧と呼ばれた男が、胸元のポケットからスマホを取り出し、通話を始める。
会話は聞こえないし、分からない。
でもだからと言って油断は出来ない。
「…はい、わかりました。ではまた」
用が済んだのか、黒霧はスマホを仕舞った。
電話相手が気になるが、今私がやるべき事は救援が来るまでここを持ち堪える事。
「死柄木弔。伝言です」
「…何だよ、今回はゲームオーバーだから帰ろうと思ったのに」
「『もう少し待て』との事です」
まさか、敵の応援も来るとかじゃないよね？そんなの…不利じゃない！
今でも中々のピンチなのに、応援なんか呼ばれたらたまったもんじゃない！
死柄木弔はガリガリと掻いていた手を止め、小さく舌打ちをした。
「…チッ、わかった。なら…その間に平和の象徴としての矜持を少しでも＿＿＿へし折ってやろう！」
「ッ！？駄目！」
今までの動きはなんだったのか、死柄木は急に出久達がいる元へ走り出し、破壊の力を持った手を梅雨ちゃんに伸ばす。
気付いた私は走る。が。
「脳無」
「なっ…」
そう言った死柄木の声に反応した脳無は、一瞬で私の前へ現れた。
そして反応が遅れ、そのまま殴られた。
「ぐっ…！！」
力強く殴られ、私は勢いよく地面に打ち付けられた。
痛い。めちゃくちゃ痛い。
『フェイト』で
「げほっげほ…つ、ゆちゃ…！」
出久達がいる方を見ると、死柄木が梅雨ちゃんの顔に手を押し付けていたが、何故か壊れていない。
まさかと思い、倒れている相澤先生を見ると個性を発動したらしい。毛先が少しだけ上を向いていた。
「……本当にかっこいいぜ、イレイザーヘッド」
よかった…。
相澤先生も無茶して…。
ほっと気が抜けたのがいけなかった。
〈おい！！避けろ！！〉
「え……ぁう"ッ！？」
副長さんの声が聞こえたと同時に、首が凄い力で圧迫される。そしてそのまま持ち上げられ、宙ぶらりん状態に。
くるし…っ。
息が、出来ない…！
私の首を締め上げ、持ち上げたのは脳無。
やはりあれだけでノックアウトとはいかなかったか。
ギリギリと力を手に強めていく脳無。
は、はは…。ちょっと、やばい…かも…？
.
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爆走する点P(プロフ) - 最ッ高です...！ (1月29日 1時) (
レス) @page43 id: 4d9e29c5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 好きすぎる！(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^^*) (2022年1月3日 4時) (レス) @page43 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 暁さん» 更新が大変遅れてしまって申し訳ないです！！好きだなんてそんな…嬉しいです^ ^ 今後とも応援お願いします！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白くて好きです！！更新楽しみに待ってます！！！！ (2019年10月22日 4時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - masyu0816さん» 面白いですか！？本当ですか！？超嬉しいです！気紛れ亀更新ですが、応援の程よろしくお願いします！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年5月14日 17時
