68.Plus Ultra ページ26
出久は大好きなオールマイトが危険な目に遭ってたら、駆けつけちゃうとは思っていた。
けど残りの三人がいる事は計算外だったな…。
いやいや！そんな事よりオールマイトは！？
何か勝己に怒鳴られてるけど、そんな事は気にしてられない。爆風の中でオールマイトと脳無が戦っているのが見えた。
そして
「ヒーローとは、常にピンチをぶち壊して行くもの！」
傷だらけになりながら、オールマイトは大きく腕を構える。
「敵よ！こんな言葉を知ってるか！！？」
その腕の拳は、脳無のお腹にめり込み、
「更に向こうへ＿＿＿＿＿Plus Ultra！！」
オールマイトの渾身の一撃をモロに受けた脳無はそのまま吹っ飛び、ドームの天井に打ち当たるが、それでも勢いは止まらず、天井を破り外へ空へと吹っ飛ばされた。
「…これが、トップヒーロー。プロの世界…」
思わずそう呟く。
それ程凄いのだ。オールマイトと言う名の『平和の象徴』は。
土埃の中、げほげほとオールマイトが咳き込む声が聞こえた。
「やはり衰えた。全盛期なら五発も撃てば充分だったろうに…。三百発以上も撃ってしまった！」
傷だらけ。それでも彼はその場に立っている。
オールマイトの力を間近で見た私達には、それはとても偉大で大きな存在のように見えた。
死柄木もオールマイトの力を見、何故かとても苛立っている様子だった。
「全っ然弱ってないじゃないか！
『あいつら』？
どうしてだろう。これで一番強かった脳無はやられ、まだ安心は出来ないがそれでも先程よりは大丈夫なはず。
なのに
「何だ…この感じは…」
私の中の誰かが言う。
まだ、終わりではないのだと。
「…どうした、来ないのかな！？クリアとか何とか言ってたが…
出来るものならしてみろよ！！」
その気迫に死柄木も少なからず恐怖を抱いた筈だった。
これで敵連合がそのまま帰ってくれれば、私達の勝ちだろう。
「…アルトリア」
「はい」
私の顔は今、多分平常じゃない。
だって、こんなにも嫌な予感しかしないなんて。
「流石だ…。俺達の出る幕じゃねえみたいだな…」
「緑谷！藤丸！ここは退いた方がいいぜ。却って人質とかにされたらやべェし…。ですよね！セイバー先生！」
「…貴方達四人は早く逃げて下さい」
「四人…？」
さっき黒いモヤの人が電話した時の、あの言葉。
『もう少し待て』
まだ裏に誰かが来るという事。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 725人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
爆走する点P(プロフ) - 最ッ高です...！ (1月29日 1時) (
レス) @page43 id: 4d9e29c5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 好きすぎる！(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^^*) (2022年1月3日 4時) (レス) @page43 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 暁さん» 更新が大変遅れてしまって申し訳ないです！！好きだなんてそんな…嬉しいです^ ^ 今後とも応援お願いします！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白くて好きです！！更新楽しみに待ってます！！！！ (2019年10月22日 4時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - masyu0816さん» 面白いですか！？本当ですか！？超嬉しいです！気紛れ亀更新ですが、応援の程よろしくお願いします！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヒア | 作成日時：2018年5月14日 17時
