66.還って来た二人 ページ24
出久達も気になるけど、今はジークと小次郎が先だ。
噴水の側で寝かしたままだけど、大丈夫だろうか。
「アルトリア。向こうも気になるけど、私達は一旦ジークと小次郎のとこに行こう。もし、敵なら味方を放っておかないと思う」
「わかりました。私は貴方の剣であり、盾だ。貴方に従います、我がマスター…立香」
「…うん、ありがとう！」
くぅ…！やっぱアルトリアって王様で騎士のせいか、めっちゃカッコいい…！
…惚れたらモードレッドとかに怒られそうだ。
私とアルトリアは、少し離れた噴水の場所まで走った。体力付けといてよかった…！
噴水にはジークと小次郎がいるだけで、特に周りには何の変化もない、人も敵もいなかった。
とりあえず一安心。
「立香、どうやらアサシン…ジャック・ザ・リッパーは近くにいないようです」
「ん、了解」
私は二人の前まで来ると、その場で目線を合わせる為にしゃがむ。
もし、今起きて斬られたりしたら？…まあ、その時はその時だよ。
ジークと小次郎はただ寝ている。さっきまで戦っていたのが嘘見たいだ。
私はやや警戒しながら2人を起こす事に決めた。
この場に放置は色々危険だし、何より前世で共に戦った仲間を放っては置けない。
「…ジーク、小次郎」
戦闘時に出来た傷が目に入るが、あれは仕方のなかった事だと自分に言い聞かせる。
二人は私の知ってる二人じゃないのかもしれない。けど、しょうがないじゃん。
放って置けないんだもん。
そう名前、真名を呼ぶと二人の瞼がゆるゆると震え、そしてゆっくりと開いた。
朧げな表情で二人は目の前にいた私をその瞳に映し出す。
そして、二人は同時にポツリと一言。
「「…マスター、か？」」
私を見て私の事を『マスター』と言った。
つまりそれは…、とそこまで考えて私は思わず2人に抱き着いた。
「よかった…ッ！！」
そんな私を見て小さく微笑んでくれた。
だが、そんな喜びもすぐ終わってしまう。
「……え？」
見た事のあるキラキラと輝く光の粒子。それは英霊であるサーヴァントが座へ還る証拠。
それが二人の身体から出ている事に気付く。
「何で…どうして…！？」
彼らは何もしていないのに…！！
どうして消えかかってるの！？
叫ぶようにそう言う私に、ジークと小次郎はただ笑いかけた。
そして、優しく二人の手が私の背に回る。
「安心せよ立香」
「ああ、これはただ」
お前/主殿の中に還るだけなのだから＿＿＿＿。
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爆走する点P(プロフ) - 最ッ高です...！ (1月29日 1時) (
レス) @page43 id: 4d9e29c5d6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 好きすぎる！(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^^*) (2022年1月3日 4時) (レス) @page43 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 暁さん» 更新が大変遅れてしまって申し訳ないです！！好きだなんてそんな…嬉しいです^ ^ 今後とも応援お願いします！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - とっても面白くて好きです！！更新楽しみに待ってます！！！！ (2019年10月22日 4時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - masyu0816さん» 面白いですか！？本当ですか！？超嬉しいです！気紛れ亀更新ですが、応援の程よろしくお願いします！ (2019年9月15日 11時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年5月14日 17時
