42.敵側にいる英霊 ページ48
嘘だ、嘘だ。
ジャックが敵…？
考えないようにしていた。
ヒーロー側に英霊全員がいるとは限らない、と。
まさか、ジャックだけじゃなくて、他にも敵になってる英霊がいる？
…で、でもさっきのは聞き間違いかもしれない！ジャックに似た声の人だよね！きっとそう！
「……っ逃げちゃ、ダメだ、馬鹿…！」
自分を抱え込むようにその場にしゃがみ込んだ。
また、自分は弱いから、勝手に妄想して現実から逃げようとしている。
また、目の前のことから目を晒そうとしている。
「藤丸立香、目の前のことから逃げるな…目を背くな…」
すぐ嫌なことがあったら、現実から逃げようとするのは私の悪い所だ。
ドクンドクンと心臓が跳ねる。
嫌な汗が頬を伝う。
息が、苦しい。
誰か……ッ
「…っいた！立香ちゃん！！」
「先輩！！」
「…ロマニ、マシュ……？」
聞こえた声はロマニとマシュだった。
走りながら近寄って来るのがわかる。
「大丈夫かい！？」
「先輩！大丈夫ですか！？何が…」
ああ、二人がいるならきっともう大丈夫、だよね…。
安心した私は眠るように意識を失った。
＊＊＊
マシュside
「先輩！」
私とドクターを見た先輩は安心した表情をし、そのまま意識を失った。
床に倒れる前にドクターが先輩の体を受け止める。
酷い汗…。
一体ここで何が…？
「先輩…」
「大丈夫だよ、マシュ。どうやら気を失っただけみたいだ。…けど、ここで何かを見た、または聞いたのは間違いない」
「一体何を？」
「それはわからないけど…」
恐らく、自分のサーヴァントだった英霊がヒーロー側だけでなく、敵側にもいることを知ってしまったか_____。
それは…！
「さっきの報道陣が侵入して来た件だって、あれはどう見てもただの人が出来るものではなかった」
「…雄英に敵が侵入した、または誑かした」
「その可能性は高いだろうね。報道陣の方に注意を晒した。その隙に…」
「雄英に侵入し、オールマイトの情報を入手した…ですか？」
外れて欲しい考えだったが、ドクターはその問いに頷いた。
「確か、明日オールマイトが参加する授業があったはずだ」
「明日…って、先輩がいるクラスじゃないですか！」
そんな…！こんな目に遭っているのに、また敵になったサーヴァントと会う事になるかもしれないなんて…！
眠る先輩を見て、私は手を両手で握った。
先輩は…私が守ります…！
私は先輩のサーヴァントですから_____。
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました！ (2018年6月11日 16時) (
レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます！最高…！？う、嬉しいです！頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません，質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか？教えて下さい((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年2月16日 23時
