03.日常です ページ4
むっと頬を膨らませながら、幼馴染二人の前に立つ。
「あ？んだよ、立香には関係ねえだろうが」
「あーる！あ〜あ、昔は素直で可愛かったのに、今はこんなんになっちゃうし。お姉ちゃん、悲しい！」
「こんなん！？つか誰が誰のだ！あ"ぁ！？」
「はいはいってことで、これは没収っと」
人のものを取っちゃいけません、と言いながらノートをスる…じゃなく、取る。
「はい、出久。ごめんね、ボロボロになったけど、多分中身はまだ大丈夫だと思う」
「う、ううん！あ、ありがとう、立香ちゃん」
ノートを受け取り、やや頬を赤らめながらぶんぶんと首を振る出久。
あー可愛い。小動物かよ。
「そのノート丁度終わりかけなので良かったじゃん。また今度新しいノート買いに行かない？」
「え！い、いいの？」
「いいのいいの！私も足りないもの買い揃えたいしさ。ついでついで」
「うん！ありがとう、立香ちゃん！」
「…ぁ"ー出久可愛すぎ」
思わず変な声が出るが、そっそんなことないよ！り、りり立香ちゃんの方が…！とテンパる出久が見れたのでなかったことにする。
「じゃ、帰ろっか」
「…っざけんじゃねえよ、クソアマがぁあああっ！！」
無視され、放って置かれたのがよっぽどだったのか、勝己の手から爆破が止まらない。
BooMBooMうるさいぞ。
「勝己〜、校内で“個性”発動は禁止だよ？」
背伸びしながら、ぽんと勝己の頭に手を置く。
すると爆破はシュッと消えた。私の“個性”のせいだろう。
丁度いいので、よしよ〜しとよく前世でジャック達にやっていたように撫でる。
流石男の子だわ。
成長期っていうのかな、まだ中学生でこれは中々大きい方だと思う。
「あとクソアマじゃない。立香だし」
「……っこ、子ども扱いすんじゃねええええ！！」
と言いつつ、顔真っ赤だぜ勝己くんや。
照れ臭いのね、そーかそーか。
「あーはい。ごめんって」
「…さ、流石立香ちゃん。あのかっちゃんを言いくるめるなんて」
「黙れやクソナード！！俺は言いくるめられてなんかいねえわ！死ね！！」
「うわああっ！？ご、ごめんなさいぃい！！」
「大丈ー夫！勝己も充分可愛いよ。私が保証する」
「んなもんいらねえわ！誰が可愛いじゃクソがあっ！！」
「だから、勝己」
「お前もう黙りやがれ！！」
「え、無理。可愛いもんは仕方ない」
「くそがぁあああ！！」
けどね、勝己。
一度言ったことは二度と取り消せない。
人間は脆く、とても弱いから。
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました！ (2018年6月11日 16時) (
レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます！最高…！？う、嬉しいです！頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません，質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか？教えて下さい((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年2月16日 23時
