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“笑わない女神”
警察学校時代から優秀で、常にトップに君臨していた女王様。抜群の戦闘センスに、その頭の良さ。極め付きには絶世の美女とまでうたわれるその美貌。
気付けばそんな異名染みたそれをつけられていた彼女。ただひとつ言えるのは、それが嫌味から来たものではないと言うこと。
全くといっていいほど変わらぬ表情だが、“またそこがいいッ!!!”何てほざく男は五万といた。俺の友人もその一人で、冷たい目を向けるのがいつしか日常になってたわけだが…。
まあ、そんな“笑わない女神”は今でも健全で。周りの視線なんて気にもとめず、たんたんと仕事に取りかかる彼女。その手際の良さには誰もが目を見張るほどだった。
そんなある日。
徹夜続きなのが部下にばれてしまった俺は渋々その資料を彼らに任せ仮眠室へと足を進めた、その時だった。
公安特有の殺伐とした雰囲気には似ても似つかない軽やかな笑い声が響きわたった。
誰もが目を見張り耳を疑った。
喫煙所の透明の窓には以前禁煙中だと話した彼女の姿が。
耳にスマホをあて、話し込むその姿は楽しげで。
『ちょっとー、渚のことあんまいじめないでねカルマ??』
『ふふ、みんな相変わらずだね。…そーだ、旧校舎の掃除のことなんだけどね…』
____わらって、る…?
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作者名:rainy x他1人 | 作成日時:2019年1月13日 2時