3年A組 Part3 (ページ9)

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in甲斐の家

甲斐の弟と妹に連れられて来たのは森崎と坪井

森崎「ちょっと(ｺｿｯ」

坪井「え？」

森崎「そういえばこの子達に連絡してきたの誰なんでしょう？(ｺｿｯ)」

坪井「さぁなぁ

どうせ生徒のイタズラだろ？」

ガチャッ

自宅に着いたようだ

弟はドアを開け、家に入る

弟「母ちゃんただいま」

妹「お母さんただいま」

甲斐母「おかえり」

森崎「お邪魔しまーす」

甲斐母「どちら様ですか？」

坪井「(ﾍﾟｺｯ)」

・

・

森崎は子供たちと母にご飯を作った

甲斐母「ありがとうございます」

坪井は森崎の作った肉じゃがをつまみ食いした

坪井「おっ意外といけるねこれ！」

森崎「何で坪井先生まで食べてるんですか！？」

坪井「だって…」

甲斐母「すいません

食事まで作っていただいて…」

森崎「いえ…」

甲斐母「それで…

あの子はまだ人質に…？」

坪井「まぁ生きてればの話ですけど」

甲斐母「！？」

森崎「坪井先生！！」

驚き、止まっている甲斐の母

森崎「大丈夫ですから」

甲斐の母はゆっくりと頷いた

森崎「でお体の方はいつから…」

甲斐母「一年ほど前に交通事故に巻き込まれて脊髄を…

もう主人もいないので、その皺寄せが隼人に…」

写真には仲間と楽しそうに笑っている甲斐が写っていた

甲斐母「あの子はダンスで世界一になるのが夢だったんです…

それがあたしの事故で…

大好きだったダンスを辞めて

家計を支えるためにアルバイトを掛け持ちして

その上あたしや子供達の世話まで…

あの子から自由を奪ってしまいました」

その目から一粒の涙が溢れた

森崎・坪井「……」