3年A組 Part3 (ページ2)

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郡司は署の入り口へと向かった

ソファーに座っていたのは相楽文香

文香は郡司に気づくと立ち上がり、頭を下げた

文香「相楽と申します」

郡司「郡司です」

文香「私の携帯を返して頂けますか？」

郡司「あぁすみませんでした

後からお返ししようと思ってたんですが…」

文香に携帯を渡した

郡司「ありがとうございました」

文香は何か言いたげで、モジモジしていた

文香「一颯が立てこもってるのは…

あたしのせいかも知れません」

郡司「それは…」

孝彦「文香！」

コートを持って走ってきたのは父・孝彦だった

孝彦「ここにいたのか

探したぞ」

肩にコートをかけ、支える

孝彦「さぁ帰ろう」

2人は階段を降り、外の方へと歩き出す

郡司「あの…

どうして立てこもり事件が自分のせいだと思われた

んですか？」

文香「それは((孝彦「お前には何の関係も無い」」

話を遮り、文香に言い聞かせる

孝彦「携帯をお貸ししたのは『娘には関わらない』という約束だった事

忘れた訳じゃないですよね？」

郡司「……」

孝彦「失礼します」

郡司「最後に一つだけ聞きたい事が

あるんですが？」

孝彦「なんだ」

郡司「この子の事、知りませんか？」

郡司は、孝彦に奏太の写真を見せる。

そして、その写真を文香も見る。

孝彦&文香「！！(奏太)」

郡司「この生徒は、柊一颯のクラスの生徒で

名前は、桜庭奏太と言います。ご存知ですか？」

孝彦「どうしてその男の子の事を？」

郡司「実は、柊一颯の共犯者じゃないかと

今、疑われているんですよ」

孝彦&文香「！！」

孝彦「...知らないな」

文香「！！」

郡司「私は、彼が柊一颯の共犯者として

この事件に関わっていると思っています」

文香「！！」

孝彦「失礼します」

文香を連れ、また歩き出そうとした

宮城「あれは、桜庭の事を知ってますね」

郡司「あぁ

桜庭奏太の事を調べるか」

宮城「あれ？桜庭の事、知っているんですよね？」

郡司「あぁ。彼が小さい頃な

それ以来何も知らない」

宮城「それに喜志はベルムズとは関係無さそうですね。」

階段を降りてきながら、郡司に話しかけた

文香達は驚いて立ち止まった

そして文香だけ振り返った

文香「ベルムズ…」

孝彦「さぁ帰ろう」

文香を連れ、家へと帰っていった

郡司「……」