兄として会ったあなたに【ryosuke yamada】

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…こんにちは。

ただ今家に帰ってまいりました。







雨が降り始める前に帰ってこれて


部屋に入った瞬間、雨が降り始めるという…



なんて幸運なんだって思ったけど









ピカッ




ゴロゴロ…







なんと雷がなりはじめました



実は今日は親とおねーちゃんは仕事でみさきは友達の家に泊まり






つまり涼介君が帰ってくるまでこの家に1人…









実は私は雷がすごく苦手で


理由は実のお母さんが亡くなった日に雷がなっていたから。






怖くて怖くて、





リビングで1人、気を紛らわすためにテレビをつけていたけど





ブチッ




停電してしまった






「え、まって、うそ…」






本当に怖くて

震えてしまった



ピカッ ゴロゴロ…



近くで光ってる…






「…っ」





床に座ったまま両手で耳を塞いで目をつぶって





カタカタ震える体に力を入れて



なんとか落ち着こうとしたけど








雷がなるたびに






ビクッ


としてしまう









目をつぶってはいるけれど




あまりの怖さに涙が溢れ始めた






「…涼介君、早く帰ってきて…」







小さい声でそう呟いた









ギュッ








「ごめん…遅くなって…」

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