検索窓
今日:26 hit、昨日:25 hit、合計:91,420 hit

21話。 ページ22

Na「傷沁みる…。」


なかむの傷を消毒して処置をする。
意外に見える傷は少ないものの、痣などが多く、どうにもならなかった。


『…ごめんね』

Na「?
何でAが謝るの?それに俺、こういうの慣れてるから大丈夫だよ」


その言葉が、僕の心を抉る。


『…お願い、そう言うのやめて』


僕の表情を見て察したのか、「ごめん」と笑ってなかむは謝る。
こんなに優しい子が、何で酷い目にあうんだろう。
なんで、僕はもっと早くこの子に出会えなかったんだろう。

問題はぐるぐる頭の中を駆け回るが、とりあえず録音を聞いてみよう、と思った。


『応急処置はできたけど、無理な動きはしないで。
明日の学校、休む?』

Na「Aが良いなら、休みたいな」

『いいよ』

Na「...待って、俺一人?」
『僕がいるから大丈夫』

Na「...手当てありがと。
じゃ、皆のとこ行ってくる。」


たたたっとぶるーく達の方へ行くなかむ。


『...さて。』

sh「ん、きりやんちょっとこっち来て。」

kr「終わった?
きんときまた後でな」

kn「はぁ〜い」








シャークんときりやんを呼んで、録音機を再生する。

...


「なかむ、お前あとで放課後校舎裏な」

Na「う、うん...。」



「お前ムカつくんだよ!
最近拾われたかなんか知らねぇけど、調子乗ってんじゃねぇぞ!」

「拾われたのって前会ったあのおじさん?」

「小さくて全然頼りにならなそうじゃね?」

「それなww」「なぁ央斗、なんか言えよw」


鈍い音が響く。


「ってめ...。((Na「まだ喋れるの?」
うぁ...っ」

「...っお前!!」

「よくも手ぇ出したな!!」

「覚悟しろよ!!」

Na「...あー、これ帰れなさそ...。」


なかむが倒れた音を最後に、録音は止まっていた。



『...僕のせい?』

shkr「「え」」

『だって、僕のことだよねこれ
...それ聞いてなかむ手出しちゃって、なかむあんなになっちゃったんだよね』

sh「...Aのせいじゃないよ」


隣にいるシャークんが、僕の頭をぽんぽんと撫でる。
きりやんが口を開く。


kr「あの場面以外にも証拠になりそうなもんがあるから、音質とか綺麗にしておくよ」

『...ありがとう』


二人に向けて。


明日はなかむは学校休む。
...そこで、僕は学校に行こうと思う。

先生に話をつける。
...生徒が生徒だから、話きちんと出来るか分かんないけど。
何とかやってみせる。

22話。→←20話。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
322人がお気に入り
設定タグ:ワイテルズ , 実況者 , WT
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aru。(プロフ) - ソウル・ハートさん» 神作だなんて、自分には勿体ない言葉…でもとても嬉しいです!ありがとうございます! (2023年4月6日 8時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)
ソウル・ハート - 頑張ってください! (2023年4月5日 17時) (レス) id: de10e37100 (このIDを非表示/違反報告)
ソウル・ハート - いわゆる神作ですね後なんかどう書けばいいのかわかんなくて敬語になっちゃいました。 (2023年4月5日 17時) (レス) id: de10e37100 (このIDを非表示/違反報告)
ソウル・ハート - みんな幸せに慣れてよかったとゆう安心が凄いです。初コメ失礼しました。 (2023年4月5日 17時) (レス) id: de10e37100 (このIDを非表示/違反報告)
aru。(プロフ) - 白緑の花さん» ありがとうございます、書ききれて自分もとても嬉しいです! (2023年3月7日 19時) (レス) id: 59b356ef29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:aru。 | 作成日時:2023年2月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。