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好み[冨岡義勇夢主] ページ19

「好きな男のタイプ?」


なんだ、タイプって。
アタシが首をかしげると、甘露寺はウフフと笑った。


「好みの殿方はどんな人、って意味です!」

「ああ、なるほど」

「で、誰なんですか!?」


アタシはハイカラな赤い髪飾りを撫でた。
……難しい。

そもそもアタシは所謂恋愛感情をあいつに向けていないと思う。
なら、まあ、違うだろう。

……いや、好みの男性象を甘露寺は聞いているのだ。
よく好みの男と実際に好きになる男は違うという。


「……悲鳴嶼さんかな……」

「あら……!」


……一瞬、「面白いことになるぞ!」って顔をしたような気がするけど……。


「理由は!?」

「強さと優しさがある。人を守りきれる強さと、人を思いやれる優しさが。……それに、あの人、なんか救いたくなるっていうか……」

「キャアアア……! 春ヶ小路さんの恋話……」


めんどくせぇな、こいつ。
そう思いつつ、少し悲鳴嶼さんのことを考えた。

……あの人の強さに感化されたことがあるから、あの人のことを考える。


「でも、その髪飾りは冨岡さんからなんですね?」

「ん? ああ。これな。……ハイカラで可愛いから、似合わないって思ってたんだけど……」

「そんなことないです」


真顔。


「……好みの殿方と、実際に好きになる殿方は違うと言います。……はやく、気付けたらいいですね」


何に?

そう問う頃には、任務の知らせが来た。



……冨岡は、アタシになんで髪飾りをくれたんだろうか。



……好みとか、そんなんじゃない。
だってあいつ、なんか弱そうじゃん。細いし。

あ、でも、鍛えては、いた。……かな。



……意識するのが馬鹿みたいだ。
やめよう。考えるの、やめよう。




顔が暑いし。

想いは鋼の如く[黒死牟夢主]→←婚約[黒死牟夢主対煉獄杏寿郎]



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曼珠沙華 - 脱ニート 改さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2019年8月26日 7時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
脱ニート 改(プロフ) - 黒死牟好きなのでありがたいです、頑張ってください! (2019年8月25日 12時) (レス) id: 7c3587721d (このIDを非表示/違反報告)
曼珠沙華 - 文さん» コメント、ありがとうございます。私も黒死牟が大好きなので……。 応援、ありがとうございますm(__)m (2019年8月18日 12時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
- わぁ!黒死牟大好きなので、嬉しいです!これからも応援してますね! (2019年8月18日 5時) (レス) id: 1919d6bd28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:曼珠沙華 | 作成日時:2019年8月18日 2時

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