婚約[黒死牟夢主対煉獄杏寿郎] ページ18
炎柱煉獄杏寿郎は困惑していた。
ある春の夜に出海に告白した。
互いにいつ死ぬかわからない身。だから後悔する前に想いを伝えた。
恋人として交際し、初夜まで手を出さないと勝手に誓い、手を繋ぐまでしかしてない。
時期をみて頃合いを悟り「俺と結婚してくれ」と言ったのがつい先日。
「さぁて、煉獄。覚悟はできてんだろうなぁ?」
亜双院が微笑む。
煉獄は恐怖を覚え、震えた。
春ヶ小路は出海と何やら話していた。
いや、止めろ。止めてください。
「いくぞゴルァ!」
「ま、待て!」
隊律違反だ!
と叫ぶが、亜双院は聞く耳持たず煉獄に斬りかかる。
夜まで二人は仕合い、双方息をきらしている。
「……煉獄……いっちゃん、泣かせたら……殺すかんな……」
「誰が……泣かせるか……。………………幸せにする」
「ええ。幸せにしてくださいね」
隣に立つ愛しい女に言われ、煉獄は微笑んだ。
亜双院は「あー、あー、あー。お幸せにー。千寿郎くーん!ごはーん!」と、スタスタと歩いていった。
ちなみに槇寿郎は事前に春ヶ小路が関節技をキめ、黙らせた。
「……寂しいのですよ。あっちゃんも春ちゃんも」
「……そうか。……そうだな。……だが……呼吸を使わなかったとはいえ……キツいな……!!」
よもやよもや!
と笑いながら、煉獄は出海を抱き締めた。
いや、もう出海ではない。
彼女も煉獄になるのだから。
22人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
曼珠沙華 - 脱ニート 改さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2019年8月26日 7時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
脱ニート 改(プロフ) - 黒死牟好きなのでありがたいです、頑張ってください! (2019年8月25日 12時) (レス) id: 7c3587721d (このIDを非表示/違反報告)
曼珠沙華 - 文さん» コメント、ありがとうございます。私も黒死牟が大好きなので……。 応援、ありがとうございますm(__)m (2019年8月18日 12時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
文 - わぁ!黒死牟大好きなので、嬉しいです!これからも応援してますね! (2019年8月18日 5時) (レス) id: 1919d6bd28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:曼珠沙華 | 作成日時:2019年8月18日 2時