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漆ノ型[続] ページ16

ある日。
爺ちゃんが盗みを働いていた春姉ちゃんを見付け、捕まえ、そのまま家に連れていって風呂に入れてご飯を食べさせて、どうしたいか聞いたらしい。

春姉ちゃんは「自分の力で生きていたい」と答えたそうだ。


爺ちゃんは春姉ちゃんに雷の呼吸を教えて、剣士にした。
春姉ちゃんはケンカが好きで戦うのが好きだったから、自分が強くなるための修行を苦に思わなかったそうだ。





「善逸、極めろ。お前はアタシより速くなる」

「雷の呼吸壱ノ型霹靂一閃は、連撃ができる。アタシは、六連、八連、十連までしかできない」

「いいか、善逸。お前はアタシより速く撃て。アタシより速く、歴代の雷の呼吸の使い手より速く、鋭く」

「お、お前の日輪刀か。……鎬に稲妻のような文様が入っているな……。これはお前が雷の呼吸の極みに達する事ができる可能性を示しているんだ。……善逸、諦めるなよ」


春姉ちゃんの日輪刀は、赤黄色に鈍く光る。
これは姉ちゃんが雷の呼吸だけじゃなく、炎の呼吸の適性もあったかららしい。
確かに春姉ちゃんは、炎のような人だった。


「善逸、極めろ。諦めるな。アタシより速く、鋭い、神速を越えろ」



春姉ちゃん……。
……死んだ形見に、春姉ちゃんが愛用していた刀紐と手入れ道具を大事にしているよ。
姉ちゃん、刀の手入れ好きだったよね……。





許さない。姉ちゃんを裏切ったお前が。
赦さない。爺ちゃんを裏切ったお前が。
許さない。姉ちゃんの気持ちを踏み躙ったお前が。
赦さない。爺ちゃんの気持ちを踏み躙ったお前が。

赦さない、許さない、赦さない、許さない!

……本当に、姉ちゃんみたいな人だった。
……爺ちゃん、姉ちゃん、俺、速くなるよ。

神速を越える。これが俺が出した答えだ。



『雷の呼吸 漆ノ型 火雷神』









それは、斬りふせる外道の悲鳴さえも雷鳴の轟の中に掻き消す。
その刃は、まさに鬼滅。その姿は、まさに雷神。

大正コソコソ噂話→←漆ノ型[冨岡義勇夢主]



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曼珠沙華 - 脱ニート 改さん» ありがとうございます! 頑張ります! (2019年8月26日 7時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
脱ニート 改(プロフ) - 黒死牟好きなのでありがたいです、頑張ってください! (2019年8月25日 12時) (レス) id: 7c3587721d (このIDを非表示/違反報告)
曼珠沙華 - 文さん» コメント、ありがとうございます。私も黒死牟が大好きなので……。 応援、ありがとうございますm(__)m (2019年8月18日 12時) (レス) id: d17bf84966 (このIDを非表示/違反報告)
- わぁ!黒死牟大好きなので、嬉しいです!これからも応援してますね! (2019年8月18日 5時) (レス) id: 1919d6bd28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:曼珠沙華 | 作成日時:2019年8月18日 2時

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