黒く黒く ページ9
「特級過呪怨霊、折本里香、422秒の完全顕現。このような事態を防ぐために乙骨を君に預けたのだ。申し開きの余地はないぞ、五条悟」
五「まぁ元々言い訳なんてするつもりないですし」
いつもとは違い、サングラスをかけた五条が頭をポリポリ掻きながら気だる気に言った
その隣で包帯を外し、右目だけを閉じた蒼唯がハァと溜め息をつく
「何をふざけておる‼折本里香があのまま暴走していれば、町一つ消えていたかもしれんのだぞ‼」
障子の裏側から老人の一人が声を荒げる
五「そうなれば命懸けで止めましたよ。あのね、私らがあの呪いについて言えることは一つだけ。『分からない』。呪術師の家系でもない女児の呪いがどうしてあそこまで莫大なものになったのか。理解出来ないものをコントロールすることは出来ません。ま、トライ&エラーってね。暫く放っておいて下さいよ」
「……乙骨の秘匿死刑は“保留”だということを忘れるな」
五「そうなれば、私が乙骨側につくことも忘れずに」
相変わらずの五条に蒼唯が呆れた表情を浮かべる
「千希羅蒼唯。いつでも五条を裏切り、此方に貢献する道を選んでも良い。よく考えろ」
『貴方方は私を利用したいだけ。それに、乙骨憂太はもう私の大切な仲間です。古臭いしきたりにとらわれてばかりの貴方方につくつもりはありません』
そう言い捨て、蒼唯は五条の後について立ち去った
五「ったく、野暮な年寄りめ。ああはなりたくないね。気を付けよ」
『どれ程未来を予測しても先生がああなるとは思えないけど』
二人横並びで歩きながら包帯を巻く
『つかさ、毎回毎回私を彼処に連れてくの、止めてよ。私が上の連中が嫌いなこと、知ってるでしょ』
五「蒼唯も特級呪術師になったら行かないといけないんだから。予習だよ、予習」
『私、今んとこ昇格の予定ないけど』
ポケットから飴を取り出し、咥える
五「一年後はどうなっているかな?」
『人で楽しむな』
軽く五条に蹴りを入れると、五条は笑いながら蒼唯の前を歩いた
五「まぁ、上の連中が嫌い、ってことには賛成だけどね。若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ、何人たりともね」
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・ー・ - とっても面白かったです!早速続編も見てきますね!!(((((((((((っ・ω・)っ ブーン (9月20日 12時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - 琥珀さん» なんでオチをアンタが決められると思ってんの?w (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - ミゲル、インドじゃなくてアフリカ (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 葵さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 21344さん» コメントありがとうございます!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします! (2021年1月10日 9時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年11月16日 11時