呪いの子6 ページ8
『【爆ぜろ】』
私がそう言うと同時に沢山いた筈の呪霊達は一斉に爆発し、灰となって消えた
『っ‼』
一瞬、目の前が真っ暗になり思わず手で覆う
確かに私の呪いは強力だが、いくら雑魚相手でも言霊が強力になればなる程、対象者の数が多くなればなる程、私の目に負担がかかる
つまり、使いすぎると失明する
まぁ失明しても、呪いは使えるんだけどね
真希と憂太を呑み込んだ呪霊に余計な呪霊を近付けないようにどんどん祓っていく
と、その時─────
ビクンッと例の呪霊が体を持ち上げた
何があったのかと思い、そちらに目をやると呪霊の喉から完全に顕現された里香が飛び出してきた
『はぁ⁉』
里《イ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!》
《あぁおぉ?だァれぇ?》
里香が呪霊の顔を鷲掴みにし、校舎に打ち付ける
里《う゛う゛う゛う゛るさい》
『おやまぁ……』
蒼唯は呆然として“それ”を見ていた
五「凄まじいね。これが特級過呪怨霊、折本里香の全容か」
帳の外で車に寄り掛かりながら「女は怖いねぇ」と笑った
病院にて─────
憂「あっ先生‼」
五「問題ないってさ。真希も子供も」
憂「良かった……」
『何スッキリしない顔してんの』
何時も通り飴を咥えた蒼唯が憂太の座っているベンチにドサッと座った
憂「あっ、千希羅さん‼目は大丈夫ですか⁉」
『蒼唯。苗字で呼ぶな。後、目に関しては何時もの事。もう慣れた』
憂「あっごめん」
慌てて謝る憂太に蒼唯は『ん』とだけ返した
憂「先生。……初めて自分から里香ちゃんを呼びました」
五「そっか。一歩前進だね」
憂「少し、思い出したんです。里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません」
『関係ない私が言うのもなんだけどさ。愛程歪んだ呪いはないよ。これは持論だけどね』
蒼唯の言葉に憂太がギュッと手を握り締めた
憂「先生、僕は呪術高専で里香ちゃんの呪いを解きます‼」
憂太が強い意志のこもった目で宣言した
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・ー・ - とっても面白かったです!早速続編も見てきますね!!(((((((((((っ・ω・)っ ブーン (9月20日 12時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - 琥珀さん» なんでオチをアンタが決められると思ってんの?w (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - ミゲル、インドじゃなくてアフリカ (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 葵さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 21344さん» コメントありがとうございます!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします! (2021年1月10日 9時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年11月16日 11時