弱者に罰を16 ページ36
夏「素晴らしい。本当に素晴らしいよ。正に世界を変える力だ。里香さえあれば……更に千希羅もいれば、せこせこ呪いを集める必要もない」
路地裏を蒼唯達の攻撃によって右腕を破壊された夏油がよろよろと歩く
夏「次だ。次こそ手に入れる‼」
と、夏油の前に一人の男が現れた
夏「遅かったじゃないか、悟」
夏油の前に現れた五条はいつもの包帯は巻いておらず、青色の目が露になっていた
夏「君で詰むとはな。家族達は無事かい?」
五「揃いも揃って逃げおおせたよ。京都の方もオマエの指示だろ」
壁に寄りかかる形で座り込んだ夏油に向かって五条が言う
夏「まぁね、君と違って私は優しいんだ。あの二人を私にやられる前提で乙骨と千希羅の起爆剤として送り込んだな」
五「そこは信用した。オマエの様な主義の人間は若い呪術師を理由もなく殺さないと」
夏「クックックッ信用か」
夏油が笑う
夏「まだ私にそんなものを残していたのか」
夏油が懐からカードを取り出し、五条に向かって投げ渡す
夏「コレ、返しといてくれ」
それは、憂太が無くしたと言っていた、学生証だった
五「小学校もオマエの仕業だったのか‼」
夏「まぁね」
五「呆れた奴だ。……何か言い残すことはあるか?」
夏「……誰がなんと言おうと非呪術師は嫌いだ。でも、別に高専の連中まで憎かったわけじゃない。ただ、この世界では私は心の底から笑えなかった」
五「傑。─────」
五条の言葉に夏油は呆れた様な、驚いた様な複雑な表情を浮かべ、「はっ」と笑った
夏「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」
バシュッと鈍い音が路地裏に響いた
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・ー・ - とっても面白かったです!早速続編も見てきますね!!(((((((((((っ・ω・)っ ブーン (9月20日 12時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - 琥珀さん» なんでオチをアンタが決められると思ってんの?w (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - ミゲル、インドじゃなくてアフリカ (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 葵さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 21344さん» コメントありがとうございます!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします! (2021年1月10日 9時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年11月16日 11時