呪いの子2 ページ4
「チッ!」
舌打ちと共にくわえていた棒つき飴を噛み砕く
引きちぎる様にして右目を隠している包帯を取る
現れた右目の瞳には蛇の眼と牙、狗巻家の呪印が刻まれていた
棘達が呪霊に弾き飛ばされ、距離が出来たのを確認してから里香と呼ばれた呪霊の前に立つ
しっかりと呪霊を見据え、言霊を放った
『【動くな】』
ピタッと呪霊が動きを止める
五「蒼唯ー、祓っちゃ駄目だからねー?」
『? こんぶ?』(なんで?)
憂「え?こ、こんぶ……?」
戸惑う憂太を尻目に五条に向かって首を傾げる
なんとなく祓っちゃいけない気もしていたけどさ……
私は軽く頷き、『【戻れ】』と言った
呪霊が憂太の中に戻っていく
真「蒼唯、目、見せてみろ」
『高菜』(訳:大丈夫だよ)
真「いいから見せてみろって」
真希が私の目を覗きこむ
真「あぁ、やっぱり充血してる。今日はもう控えろよ」
『しゃけ』
コクッと頷き、ズボンのポケットから予備の包帯を取り出し、右目を覆う
五「ってな感じで、彼のことがだーい好きな里香ちゃんに呪われている、乙骨憂太君でーす!皆よろしくー!!」
里香が暴れたせいでぐちゃぐちゃになった教室にお構い無しで五条が憂太を紹介した
主に里香が暴れたことで壊れた備品による二次被害でボロボロな一年生ズはムスッとして何も言わない
五「憂太に攻撃すると里香ちゃんの呪いが発動したり、しなかったり。何にせよ皆気を付けてねー!!」
この時、私達の心の声は完全に一致した筈だ
パ、真、棘「「「『(早く言えや!!)』」」」
そんな心の声を知ってか知らずか、五条は憂太に話し掛けた
五「こいつら反抗期だから、僕がちゃちゃっと紹介するね」
パ、真、棘「「「『……』」」」
憂「(この先生が悪い気がする……)」
五「呪具使い、禪院真希。呪いを祓える特別な武具を扱うよ」
真「……」
五「呪言師、狗巻棘。お握りの具しか語彙がないから会話頑張って」
棘「こんぶ」
五「呪言師、千希羅蒼唯。呪言師って言って良いのかよく分からないけれど、まぁそうい事で。闘っている時は棘と同じく語彙がお握りの具になるよ」
『おい、省略し過ぎでしょうが』
五「パンダ」
パ「パンダだ。よろしく頼む」
五「っとまぁ、こんな感じかな」
憂「(一番欲しい説明が無かった……!!)」
雑な説明を終えた五条に憂太は心の中で叫んだ
五「さぁこれで一年も四人になったね」
正確に言うと四人と一匹だけどな
文字数!!
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・ー・ - とっても面白かったです!早速続編も見てきますね!!(((((((((((っ・ω・)っ ブーン (9月20日 12時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - 琥珀さん» なんでオチをアンタが決められると思ってんの?w (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
タムタム - ミゲル、インドじゃなくてアフリカ (2023年1月6日 15時) (レス) @page26 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 葵さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 21344さん» コメントありがとうございます!不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします! (2021年1月10日 9時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2020年11月16日 11時