俺たちの可能性は ページ2
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JO1になって、メンバーとも少しずつ仲が深まって。
そんな中でも人手不足の事務所で、俺たちを支えようとしてくれる人達を見た俺は、何か手伝えることはないかと自宅に帰った後、自室のパソコンや機材に向かってひたすら音を鳴らし続けていた。
あれも違う、これも違う。今のはよかった。そんなのを繰り返す。
楽曲提供に関わってみたい。手伝わせてほしい。そう言った俺を事務所は否定せずに、やって見せて欲しい、ただそう言った。
昔から曲ばかり作っていたしそれが生き甲斐だった俺は強く頷いて早速制作に取り掛かった。が、なかなか思い通りにはいかず、手で顔を覆う。
自室にこもっていると、コンコン、と控えめのノックと共にガチャリと扉を開く音が聞こえてそっちに目を向けた。そこにはコンビニの袋を持った奨くんと蓮がいて。
奨「差し入れ持ってきたんだけど…ごめん、邪魔した?」
『いや、全然。ちょうど休憩にしようと思ってたんで嬉しいです』
蓮「何がいいかよくわかんなくて、とりあえずAくんが好きそうなのいっぱい買ってきたよ〜」
『こんなに…ありがとう』
二人にも座ってもらって、3人でたわいもない話をする。
二人も忙しいだろうに、こうして俺の様子を見にきてくれる所を見て、まめな人だな、と思う。間違いなくチームを支えているこの二人は必要不可欠で、着いて行きたくなる、そんな感じがする。
奨「どう?順調?」
『まぁ、ぼちぼち。…でも、いつもみたいに自己満で作る音楽じゃダメなんですよね。俺だけじゃなくて、これはチームの、JO1の歌になるから。』
そうだ、この曲はチームのものになる。俺の中だけに留めておかない、世間に評価されて、期待してくれているファンの人に聞かれて。
そう考えるといつものようには行かなくて。なかなか進まない作業に指が重くなる。
そんな俺を悟ったのか、こっちを見る二人はどこか困ったような、深刻そうな顔をしていて。あぁ、俺がやらないと。成功させないと。そう思って拳を強く握った。
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ぴの(プロフ) - マナさん» お返事の方遅くなってしまい大変申し訳ございません…!!そう言っていただけて嬉しいです!自分も男主作品を読みたい自己満で書いていたので…笑 ありがとうございます、更新がんばります! (5月12日 22時) (レス) id: 05b53bf0a6 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 男主のお話大好きで、JO1 で男主少ないのでありがたいです!お話楽しみにしてます! (1月11日 12時) (レス) @page6 id: 4a9e06878c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2024年1月9日 0時