【H×H】ジャポンから来たお姫様は盗賊でした。《２》

４５ 心配 ページ8

*









【シャルナークside】

クロロ「……シャル」

「落ち着こうか。落ち着こうか団長」

ヤバい。もう団長の機嫌がプリンじゃ抑えられなくなってきた。
一刻も早くサクヤを戻ってこさせないと……

「GPSが届かないんだよ。電源切ってるか、壊したか……それか飛行船かな」

………………

クロロ/シャル『飛行船』

クロロ「……確か旅団とサクヤが初めて接触した時」

「サクヤはゾルディック家の飛行船に……」

クロロ「イルミか！」

サクヤの話でしか知らないけど、イルミもかなり惚れてそうだからな……。

団長がケータイを取り出し、操作する。

クロロ「−−オレだ。サクヤを返せ」

マチ「スピーカーにしてよ団長」

うお、マチ。いつの間に来たの？

イルミ『サクヤを返せって？元々そっちのものじゃないでしょ？』

クロロ「そうだな、ものではない。仲間だ」

イルミ『オレの婚約者なんだけど』

ミシッ

お二人さん、殺気抑えてください。オレも抑えてるんだから。

クロロ「認めない」

イルミ『認めるのはオレだからね』

クロロ「オレのだ」

「ちょっと待ってそれは聞き捨てならない。サクヤはまだ誰のでもないでしょ」

イルミ『……仲間もいたのか』

いたよ？いたけど何か問題でもある？

マチ「男の話は男でしてよ。第一サクヤは旅団員だ。ゾルディック家の者じゃない」

……確かに、まずはそれだ。

イルミ『ふぅん……なら、奪ってみなよ。盗賊だろ？』

クロロ「言われなくてもそのつもりだ」

「サクヤに手出さないでよ？」

イルミ『手を出す前に迎えに来てあげたら？』

プツン、と通信が切れた。

「団長」

クロロ「ああ、作戦立てるぞ」

サクヤ奪還作戦だね。




*

４６ 久しぶりの→←４４ 独占欲

ラッキーアイテム

伸縮自在の愛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す