２ 仕事の始まり ページ3
*
【クロロside】
「さあ、皆様！我が娘にプレゼントを渡す時間となりました！セリーヌ、こちらへおいで」
賓客が席につき、濃いピンクのドレスを着た長い金髪の娘がステージの家主の前に立つ。少しだけ俯いた少女は、胸元に手を当てていた。
父親が娘に宝石を渡した瞬間、同時に2人を殺す。この家は荒事には慣れていない。混乱の中で宝石を奪い、邪魔する奴らを殺しておさらばーー
その予定だった。
オレたち以外に、宝石を狙う盗賊がいるなんて、思いもせずに。
「さぁセリーヌ、手をだしなさい」
「……」
家主が台に乗った宝石を差し出し、セリーヌが手を伸ばす、その瞬間。
ダァン！！
鳴り響く銃声。
仰け反って倒れた男の頭から血が流れ、それを見た賓客たちが高い悲鳴を上げて逃げ惑う。
しかしこれは、オレたちによるものではない。
「娘……？」
娘ーーセリーヌの手に拳銃が握られていることに気付き、誰もが驚愕の声を上げる。
悲鳴やざわめきの中、奥のドアから血相を変えた執事が飛び込んできた。
「御主人様！！セリーヌ様が部屋でお亡くなりに……っ！？セリーヌ様！？」
セリーヌが部屋で死んでいる？
「ならば……あのセリーヌ様は！？」
セリーヌがまた銃を構え、執事たちを撃ち倒す。かなり遠いところにいる者も、しっかり眉間を撃ち抜かれている。……中々の手練れ。
「……」
くすりと笑みを浮かべて、少女がドレスを脱ぎ捨てる。
「あ……あれは、セリーヌ様ではない！？」
そこには、長い黒髪を揺らし、桃色の大きな瞳を煌めかせた少女が立っていた。
黒地に白の花弁を縫い取った着物を身に纏い、妖しげな美しさを感じさせる。
(あれは……)
手に持った宝石をそっと懐に仕舞い、壇上から降りる。
「団長、どうする？あの子宝石持ってるよ」
隣にいたシャルナークがオレに問いかける。
「……少し、様子を見る。面白そうだ。全員に伝達しろ」
了解、とシャルがケータイで仲間たちに連絡する。
「さて……」
あいつを、見ていよう。ここからどうするか。どう生き延びるか−−
*
ラッキーアイテム
伸縮自在の愛
ラッキーキャラクター
フェイタン「ワタシがラッキー？……ハハ、喧嘩売てるか」←
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藤原 黎明 - ヴィズさん» めちゃわろてるやんwwww びず姉ありがとう！！wwww (2019年8月15日 23時) (
レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - んふふwww好きぃwww (2019年8月15日 22時) (レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
藤原黎明 - RTさん» コメント気が付いてませんでした、すみません！ありがとうございます！これからも頑張ります^ ^ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月10日 14時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
キサキ(プロフ) - メンチはシングルハンターです (2017年12月28日 13時) (レス) id: 3a616b600a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2017年9月30日 23時
