６ 素性 ページ7
*
【シャルナークside】
「……ふーん、成る程」
暗い部屋の中で白い光を放つパソコンの画面を見て、唸る。クロロの命令通り、オレはあの女の子のことを調べていた。
さすが盗賊なだけあって、世界各地から宝石から美術品、さらには闇ルートで売買される貴重品まで、たくさんの物を盗んでいるようだ。
盗む時は、その場にいた者−−つまり、自分の顔を見た者をすべて殺しているらしい。
だからあのときも顔は隠していなかったのか。
加えて、内部から攻撃することが多く、そんなときは先に中心人物を殺し、その人物に成り代わる。
「すごい変装技術だなぁ。念かな？」
いや、でも念で変装してれば少しはオーラが感じ取れるよなー。てことは自作？それこそすごいな。
「気になるな……」
更なる情報を求めて、オレはパソコンを操作し始めた。
【サクヤside】
「−−……」
遠くからイルミの声が聞こえる。
でも寝ぼけてるのか、まだ言葉として聞き取れない。何か話している彼の声をぼんやりと聞く。
「−−んで……−−−−なきゃわか……ない。で、報酬は？」
報酬……あぁ、今日の仕事のか。
「…………は？」
イルミの声色が変わり、急に目が覚めた。
「……イルミ？」
目をこすりながら彼を見ると、イルミは機嫌悪そうに呟く。
「教えるわけないだろ」
「……何を？」
こっちの話だから黙って、というような手振りをされる。……むぅ。
「だから、彼女に聞かないと…………はぁ」
彼女？誰？相手は誰？
気になったので、ささっとイルミの耳元に私も顔を寄せ、電話相手の声が聞き取りやすいようにする。
『オレが気になるんだ。それにさっきも言ったが、その女を連れていったのはお前だとわかってる』
あ、結構聞こえる。
『それに、女の情報もな。名前は、サクヤ＝コノハナ』
…………！？
「え！？」
ちょ、ちょっと！何故私の名前！？
声をあげると、即座にイルミに口を塞がれた。
でも、
『そこにいるだろう？』
バレましたよ。
「……クロロ、彼女に手出すなよ」
電話の相手は『クロロ』と言うらしい。……あの、黒髪の方か。
『ああ、わかっている』
イルミがむすっとしたような顔(基本無表情だけど、ぼんやりわかる)でケータイを差し出す。
私はごくり、と唾を飲み込み、電話を耳に当てた。
*
ラッキーアイテム
伸縮自在の愛
ラッキーキャラクター
フェイタン「ワタシがラッキー？……ハハ、喧嘩売てるか」←
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤原 黎明 - ヴィズさん» めちゃわろてるやんwwww びず姉ありがとう！！wwww (2019年8月15日 23時) (
レス) id: d9b557ad09 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - んふふwww好きぃwww (2019年8月15日 22時) (レス) id: 54e78712b9 (このIDを非表示/違反報告)
藤原黎明 - RTさん» コメント気が付いてませんでした、すみません！ありがとうございます！これからも頑張ります^ ^ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
RT - とっても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月10日 14時) (レス) id: da0e7ea281 (このIDを非表示/違反報告)
キサキ(プロフ) - メンチはシングルハンターです (2017年12月28日 13時) (レス) id: 3a616b600a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2017年9月30日 23時
