【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人と

風邪 ページ40

​────

洋「…っ」

額の汗を拭う。
とにかく今は、自分ではなく、
彼女だ。

彼女が、風邪をひいてしまった。

洋「大丈夫ですか…！？冷えピタ取り替えますね」

綾「うん…ありがとう…」

洋「寒くないですか？暑くないですか？」

綾「大丈夫…それより、移しちゃうからもういいよ…」

洋「良くないに決まってるじゃないですか！」

熱がなかなか下がらなくて
こんなに辛そうな彼女を目の前にして
ここから立ち去れる訳がありません！

綾「もういいんですって…！」

力のない腕で
看病の邪魔をしようとする。

洋「もう…大人しく寝ててください…」

綾「う、移したら…」

心配しなくていい所まで心配する、
それは彼女の優しくて素敵な所ですが、
こういう時は頼ることも選択肢に加えてほしいですねぇ…。

洋「移すもなにも、貴方の風邪なら移されたいんです。貴方の苦しみは私の苦しみってことです。」

綾「お前のものは…俺のもの」

洋「まぁ要約したらそうなりますけどそうじゃないんです！とにかく気にせず寝てください！」

綾「はぁい」

そう言って彼女はまた布団にもぐりこんだ。

​─────

綾「だから言ったでしょうー！」

洋「綾さんから移してもらった風邪で寝込むなら本望です！！」

ー風邪ー

告白→←勘違い

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