僕らの曲が異能になりました!?【そらまふ×文豪ストレイドッグス】

ヨコハマ97 ページ17

そらる視点









彼女の言葉に反応するように、陰が浮かび上がる。
『夜明け前』陰を操る異能力。暗いときや強い明かりがさしこんで陰が出来ている時、協力な力を発揮する。って書いてたな。



うごめく陰は女の身長をとうに越え、天井まで延びていた。








逢魔「降伏してもいいのよ？楽に殺してあげるから」


そ「はっ、誰が」









逢魔「……そう、残念」






心底嬉しそうな顔をした女の陰が此方に延びてくる。
グラグラと形を保ちながら迫りくる幾つもの手は、些か気持ちが悪い。








銃を発砲してみるも手応えはない。
陰に吸い込まれたか、はたまた何か…






冷静な分析をしている時間は相手も与えてはくれないようだ。









宇宙＜そらるさん、手を選んでる暇はないよ＞





そ「分かってる。開けるか？」







宇宙＜ぼくを誰だと思ってるの？楽勝＞





そ「ありがとう。『ビー玉の中の宇宙』の世界へ」









俺の言葉と共に周りは色を無くし、新しい色を塗られていく。



それは迚青く、艶やかな群青色。
パズルの様に嵌まっていく世界に瞳を揺らし驚く逢魔さん。
彼女の操る陰ももう消えている。









そ「貴方の自慢の能力消えてますよ？









さて、そろそろ本気でいこうか」

ヨコハマ98→←ヨコハマ96

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す