【H×H】君臨者の暇つぶし。#４

128 アジト？わくわく ページ9

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「……で？なんで連れてきたのこれ」

「面白いから」

「理由にならない！」

「そんなに怒るな。どうせ本拠地はここじゃない」

「オレが調べたこいつのこと忘れたの！？ていうかクロロは色々拾い過ぎなんだよ！猫も犬も鳥も女もどうせ捨てるんだったら拾ってこない！」

「リヒト、こいつがシャルナークだ。情報集めが得意で」

「勝手に紹介始めんな！」

クロロに怒っているらしい目の前の人間、シャルナーク。クラピカとはまた違う感じの金髪で、他の人間より幼い印象を受ける。

「俺はリヒトだ。よろしく」

「……うわーよろしくしたくない」

何をもって俺をそんなに警戒するのかよくわからないが。

「団長、今度は何を拾って……」

「あ」

奥から欠伸をしながら出てきた、こっちも金髪。眉毛が無い方。

「フィンクスだ」

「あ？」

「××」

言葉を呟いて、くるんと回転。何故回転って？気分だ。

フィンクスと会っていたのは、緑髪癖っ毛の大人の男性姿でのこと。

「……ッお前、リヒトか！」

「そのとーり。この姿なら馴染みがあるだろう？」

「てめ……何者だよ！」

「そんなに警戒するなよ。飲み友達」

「友達じゃねぇだろ！」

目を剥くフィンクスの頭をぽんぽんと叩く。大人姿でも背伸びをしなければ届かない。

「それで、良いのか？」

「何がだ？」

「ここに俺を連れてきて。見た所歓迎はされていないようだし」

主にシャルナークに。

「問題ない」

「問題ありありだよ。……解剖させてくれるならちょっと考えるけど」

「かいぼう？」

「シャル」

「……え、何でそんなに怒るのさ！マチってば！ちょ……やめ……」

かいぼうって何だろうな。痛いことじゃなければいいが。
マチが何故かシャルを絞めているのを呆れた顔で見ていたフィンクスが、ちらりと俺を見る。

「……で、結局何者なんだよリヒトは」

××、と呟いて身体を少年姿に戻してから応答する。

「うん？人間の子供だ」

「自称」

「クロロ違う。俺は人間。ここは譲らない」

「くくっ」

何故笑うんだ。今のは笑いどころじゃない。

「そんなに膨れるな。……それなら、１つ聞こうか」

「ん」

「お前は、何のためにオレたちにコンタクトを取ったんだ？」

マチも絞めるのをやめて俺を見た。シャルナークは倒れた。

「逆に、理由が必要か？」

「？」

「俺はただ出会ったから声をかけた。すなわち偶然。それだけであって、お前たちがどんな人間であろうと必ず声はかけてた」

マチたちが何者なのか、興味はあるが特に重大な問題でも無いと思っているから。



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